海外SEO: ウェブサイトを海外市場向けに最適化する方法

IGNITE

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2022年04月01日

検索エンジンの最適化(SEO)は、ブランドを検索結果の上位ページに表示させるために欠かせない対策です。さらに言えばキーワードで5位以内に入ることが理想です。しかし、国境を超えて海外の市場に進出したい場合はどうすればよいのでしょうか。Googleの検索回数は実に1日35億回を超えています。これはブランドが新しい顧客を獲得するには大きなチャンスですが、同時に気をつけなければいけないこともあります。従来のSEO対策は海外市場では通用しない場合もありますし、中にはむしろ逆効果となってしまうケースもあります。

効果的なSEO対策でウェブサイトを改善するには、まずはSEO監査から始めよう

このような落とし穴を回避するためには、しっかりとした国際SEO対策が必要不可欠です。

ということで今回の記事では下記の内容をご紹介します。

  • SEOとは何か
  • SEOの仕組み
  • SEO対策のメリット
  • 効果的なSEO対策のステップ

それでは始めましょう!

目次

海外SEO戦略とは、ブランドが海外の顧客層向けに検索コンテンツを最適化するための方針、プロセス、そして対策の実践の総称です。海外SEO対策の目的は、そのビジネスの所在地やサポート言語を検索エンジンにとって特定しやすくすることです。

効果的な戦略は、地理的データと言語データを組み合わせて活用することで確実な投資収益率(ROI)をもたらしてくれます。強力な海外SEO戦略は、新しい市場に参入し収益を増大させる助けとなってくれます。

ウェブサイトにおける海外SEO戦略では、下記のポイントに重点が置かれます。

  • 現地市場に適したコンテンツの作成
  • 検索エンジンが適切なタイミングで適切なユーザーに適切なページを発見し提供できるサイト構造

日本でカーテンを販売している会社がアメリカに進出するケースを例に考えてみましょう。まずはアメリカの顧客をウェブサイト内の適切なページ、つまりアメリカ支店の場所、アメリカへの輸送時間、USドルでの料金表記がされているページに誘導する必要があります。

日本とアメリカ両方のページを含むウェブサイト構造を作り、ユーザーの検索リクエストに応じて現在地に基づいた適切なページに誘導できるよう、十分なメタデータを活用しましょう。

海外SEO対策が必要かどうかの見極めは、ビジネスの内容により異なります。

あなたの事業が現在展開している市または県などのローカル市場から拡大する予定がないのであれば、時間とリソースの必要な海外SEO対策はビジネスに見合ったものではないでしょう。

もっと言えば、完全にローカルなビジネスを展開している場合、国際的なSEO対策を行うことはむしろ逆効果になり得ます。国際的なウェブサイトにたどり着いたのにも関わらずビジネスの展開領域が非常に狭いことを知れば、顧客ががっかりしてしまうからです。

反対に、国境を超えた事業展開を考えているのであれば、海外SEO対策に費用をかける価値が高いと言えます。グローバルな舞台で競争する企業の数が大幅に増え、関連キーワードで上位にランクインすることが難しくなっている状況を考えると、包括的な戦略が重要です。

ローカルなSEO対策と国際的なSEO対策のどちらがいいか迷っている方は、次の項目を参考にしてみてください。

ローカルSEOと海外SEOの最大の違いは、その規模にあります。ローカルSEOが狭い地域におけるキーワードとターゲットオーディエンスに焦点を当てているのに対し、海外SEOは多様な地域内のオーディエンスをターゲットにします。

ローカルSEOと海外SEOには、主に4つの差別化要因があります。

  • コスト:国際的なSEO対策は、その規模と範囲から、かなりのコストがかかります。
  • コンテンツ:国際的なリーチを確保するためには、ローカルSEO戦略よりもはるかに多くのコンテンツを作成する必要があります。
  • リサーチ:海外SEOではターゲットとなる市場がより広くなるため、顧客の期待に沿えるよう綿密なリサーチを行う必要があります。
  • 競争:海外SEOではローカルSEOと比較しキーワードや顧客の競争率が大幅に上がります。同じ地域の企業と競合するのではなく、様々な国籍の企業と競合しなくてはならないからです。

海外SEO対策の始め方が分からないという場合は、まず以下の質問の答えを考えるところからスタートしてみてください。

  • ターゲットはどこか?
  • 言語と国のどちらをターゲットにすべきか?
  • どのローカライゼーション要素が最も重要か?
  • どのようにローカルリンクを構築すべきか?
  • ソーシャルメディアは重要か?
  • 現在のキーワードは十分か?
  • 適切なツールや人材を持っているか?

世界のどの地域をターゲットにするかによって、海外SEOのアプローチも変わってきます。例えば、中国がターゲットの場合最も人気のある検索エンジンはBaiduであり、逆にロシアならYandexが好まれます。検索エンジンはそれぞれ独自のSEOアプローチを持っているため、上位ランクインのためには何が重要かをリサーチする価値があると言えます。

これは海外SEO対策でよくある質問です。特定の言語をターゲットにするのと、特定の国をターゲットにするのではどちらがより有効なのでしょうか?その答えは、あなたの目的によって変わります。

顧客の居住地を問わず幅広いオーディエンスにアピールしたいと考えているのであれば、言語の最適化が答えになるかもしれません。反対に、世界のある特定の地域でブランドの認知度を高めたいのであれば、国別のSEOを選ぶとよいでしょう。

ローカライゼーションとは、ウェブサイトやコンテンツを現地の言語や文化に合わせて最適化することです。ローカラーゼーションを行う際に重要なのは「正確さ」と「言葉の使われ方」の2点です。

まず一つ目に、キーワードやスローガンを正確に翻訳することが重要です。直訳は誤解をまねく可能性があるので注意が必要です。例えば有名なものとしてペプシの「Come alive with Pepsi(ペプシを飲んで元気に行こう)」が中国市場で「ペプシは亡くなったご先祖様をよみがえらせます」と訳されたという話があります。

そしてもう一つ気をつけなければいけないのが、言葉の使われ方についてです。例え直訳した単語やフレーズでそのような印象を与えることができたとしても、実際に現地で使われている「生きた表現」とは異なる可能性があります。同様の製品やサービスを説明するのに現地の人が使っている言葉を調べ、それを使うことがポイントです。

ユーザーをあなたのサイトに誘導するローカルリンクの構築は、海外SEO対策にも役立ちます。下記のような方法を使ってリンクを構築していきましょう。

  • 現地のブログに記事を書く
  • アドバイスや役立ち情報を発信するウェブサイトにスポンサーとして言及してもらう
  • 現地のSNSインフルエンサーと繋がる
  • 現地イベントのスポンサーになる

Googleは海外SEOランキングにソーシャルメディアは関係ないと明言していますが、ソーシャルメディアを強化することでブランドの認知度を高めたり現地のインフルエンサーとつながることができます。

ローカル市場でトップ5にランクインするには現状のキーワードで十分かも知れません。しかし、グローバル市場に一歩踏み出すと同じキーワードで競合する企業の数は膨大になります。そのため、リサーチを行い下記のポイントを確認する必要があります。

  • 誰がこのキーワードを使用しているか
  • 同じキーワードを使っている競合相手がどの順位にいるか
  • 他の類似キーワードがより良い結果につながるか

最後に、このようなステップが自分自身でできることなのか、または経験豊富な海外SEO企業に依頼するべきかを検討しましょう。

海外SEOは、次のような複数の要素からなります。

ウェブサイトや地域のレビューサイトにおけるカスタマーレビューは、良くも悪くもSEO対策に影響します。より良いレビューを得るということはキーワードの接続性を高めることも意味し、結果として可視性を高めることにつながります。

携帯電話などのモバイル端末でのウェブサイトの応答性も、検索順位に大きな影響を及ぼします。そのため、ユーザーが世界のどこにいてもトップレベルのウェブサイト体験を提供できるコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)を探す価値があります。

GoogleのマイビジネスアカウントもSEO対策に役立ちます。これはGoogleがあなたのサイトの地理および言語のメタデータを探す時の出発点となるものです。会社の活動拠点を正確にアップデートすることを忘れないようにしましょう。

ユーザーを海外からあなたのサイトに誘導させるリンクは、多ければ多いほど良いです。

先述のように地元のブログに記事を書いたり、インフルエンサーとコネクションを作ったりしてサイトにリンクを貼ってもらうと良いでしょう。

国際的なSEO戦略を立てる準備ができたら、次のステップに進んでいきます。

まず、ターゲットとなる市場やオーディエンスを決めます。例えばブラジルという大きな市場をターゲットとした場合、その中からさらに対象の製品を購入する手段や動機を持つサブセットを選んでいきます。「場所」と「対象者」を絞り込むほどより良い結果が得られます。

海外SEO対策はなかなかの大仕事です。自分でできるのか、それともアウトソーシングすべきかを判断しましょう。もちろんブランドのことを一番理解しているのはあなた自身ですが、SEOの専門家は現地の習慣やオーディエンスの好みを理解しているため、それに合った戦略を立てることに長けています。

国内では通用するキーワードも、海外では通用しない場合があります。単純にキーワードの検索ボリュームが原因かも知れませんし、同様のビジネスに対してターゲット市場のユーザーが使う呼称が異なることも考えられます。

例えば、裁判弁護士のことを呼ぶのに米国では「trial lawyers」を使うのに対して英国では「barristers」という言葉を使います。仮に法律事務所が事業の拡大を試みる場合、このキーワードの違いが結果に大きな差を生み出すことになります。

ウェブサイトのドメイン構造は、ビジターや検索エンジンから見たコンテンツの見つけやすさ(または見つけにくさ)を左右します。ドメイン構造には下記のようなオプションがあります。

ccTLD

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、特定の国に割り当てられた2文字のドメインです。例えば、.usは米国、.caはカナダ、.ukは英国を表します。

海外SEOを向上させるためには、サービスを展開するそれぞれの国で独自のccTLDサイトを作成するのがいいかも知れません。

例:mybusiness.ca、mybusiness.uk

gTLD

一方、分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、3文字以上のドメイン拡張子を指します。これらのTLDはIANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって管理されており、一般的な例としては、.com、.gov、.orgなどがあります。

gTLDを使用すると検索エンジンにおいて地域に基づいた検索結果制限が適用されなくなりますが、多くのユーザーは国別コードトップレベルドメインを好む傾向にあるため、結果として総トラフィックが減少する可能性があります。

例:mybusiness.com

ccTLDまたはgTLDとサブドメインの組み合わせ

ccTLDとgTLDの両方をあわせ持つサブドメインを作成することも可能です。

例:ca.mybusiness.com

この場合、ccTLDとgTLD両方の利点が得られます。

ccTLDまたはgTLDとサブディレクトリの組み合わせ

一方、サブディレクトリを使えば国別コードの位置が変わります。

例:mybusiness.com/ca/

最後に、すべてのコンテンツがターゲット地域とその言語の両方に最適化されていることを確認します。すべてのTLD、翻訳、コンテンツ資産をもう一度確認し、現地オーディエンスの期待に合ったレベルであることを確かめましょう。

hreflangタグも忘れてはいけません。このHTML属性は、ウェブページの地域と言語を指定するものです。これは異なるオーディエンスを対象に類似ページを作成する際、検索エンジンに重複コンテンツとしてカウントされないように使用するもので、以下のような形式で表示されます。

適切なツールの使用もまた、海外SEOの効果を最大限に高めるために役立ちます。このようなツールは、アクセス経路、クリックスルー、またサイト滞在時間などにまつわる実用的なデータを提供してくれます。特に人気のあるツールとしては、次のようなものが挙げられます。

https://www.hubspot.jp/

HubSpotのSEOソフトウェアでは、国際的なコンテンツ戦略を作成し、オンページSEOを改善するためのアドバイスをリアルタイムで提供してくれます。検索エンジンとユーザーの両方にとって分かりやすい方法でウェブサイトを整理することが可能です。

https://search.google.com/search-console/welcome?hl=JA

Google Search Console では、どのようなクエリからサイトへのアクセスがあるかを見ることができます。Google検索におけるポジションを判断し、グローバル規模でサイト表示回数を分析することができます。

https://ahrefs.jp/

AhrefsはオールインワンのSEOツールセットで、サイトの最適化、競合他社のランキング分析、自社ブランドに最適なキーワードの検索が可能です。

https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja#/provision

Google アナリティクスは、Webサイトのコンテンツが世界に与える影響を分析するための相互接続ツール群です。

海外SEOにおけるアプローチには言語別、国別、アウトソーシング、インハウスなど様々な方法がありますが、どのアプローチにも対応できるベストプラクティスがあります。ここでは海外SEOにおけるベストプラクティスを紹介します。

海外SEO対策でひとつ気を付けるべきことがあるとすれば、それは顧客と同じ言語を使うようにすることです。常に顧客の母国語を使い、かつ適切な文脈で質問に答えるためにリサーチを行う必要があります。

翻訳ツールは単語やフレーズを文字通りに変換します。しかしツールを使って翻訳された文章は多くの場合実際に現地で使われている表現と異なります。簡単に「何かおかしいな」と気づかれてしまうので、ただの翻訳ではなくターゲット市場の文化や言語を考慮して同じコンテンツを再現する「トランスクリエーション」と呼ばれる作業が必要になります。

キーワードとコンテンツの最適化だけが海外SEO対策ではありません。入力フォームから現地通貨での価格表示、ネイティブスピーカーを含むマルチメディア資産へのアクセスまで、サイトの細部までを最適化してスムーズなユーザー体験を提供することも重要です。

現地のユーザーの期待に応えるコンテンツを提供することは重要ですが、ユーザーの選択を勝手に判断しないようにしましょう。IPアドレスに基づいて自動的にリダイレクトするのではなく、ユーザーが希望する地域を選択できるようにします。

適切なSEO対策を行えば、ブランドを競合相手から差別化することができます。これは国内市場においても重要なことですが、海外進出をする場合にはさらに重要です。これにより地域や国を問わず、価値の高いコンテンツやキーワードに対応した最適なウェブサイトを構築することができます。現地の習慣や言語、文脈を考慮することで消費者エンゲージメントを高め、検索エンジンの結果を改善し、ブランドの国際的な影響力を最大限に高めることができるのです。

海外SEOならIGNITEにお任せください。SEOのスペシャリストも在籍しているので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。