アメリカのグルメシーンを牽引する注目のインフルエンサー7選【2025年最新版】

食文化がますます多様化する現代、アメリカのグルメシーンも日々進化を遂げています。その後押しをしているのが、世界で活躍するグルメインフルエンサー達。近年はショート動画のプラットフォームが急成長し、InstagramやTikTok、YouTubeといったソーシャルメディアを中心に活躍するシェフや動画クリエイターが、さまざまなトレンドを生み出しています。彼らインフルエンサーたちは、最新グルメから話題のスイーツ、絶品のフードレシピまで、多彩な情報を発信しており、その影響力と魅力で多くのフォロワーを惹きつけています。
日本のみならず世界中で、そんなインフルエンサーに自社のアイテムやサービスのPRを任せたり、コラボ商品を展開して、成功を収めている企業が多数。大きな影響力のあるインフルエンサーを広告に起用することで、商品やサービスの認知度が飛躍的にアップすることが期待されています。本記事では、2025年にアメリカで特に人気のあるグルメインフルエンサーをピックアップしました。年齢や性別を問わず、さまざまな世代から絶大な人気を誇るインフルエンサーたちをぜひ詳しくチェックしてみてください。
▼SNSのフォロワー数が多い順ランキング
※2025年3月14日時点
- Jamie Oliver/ジェイミー・オリヴァー
- Jonathan Cheban/ジョナサン・チェバン
- Yanni Georgoulakis/ヤンニ・ゲオルグラキス
- Yumna Jawad/ユムナ・ジャワド
- Greg and Rebecca/グレッグとレベッカ
- Tieghan Gerard/ティガン・ジェラード
- David Chang/デイビッド・チャン
1. Jamie Oliver/ジェイミー・オリヴァー

Instagramフォロワー数 1053万人、Tik Tokフォロワー数 93万4300人、YouTubeチャンネル登録者数601万人(2025年3月14日現在)
ジェイミー・オリヴァー(Jamie Oliver)は、1975年5月27日にイギリス・エセックス州クレバリングで生まれた著名なシェフであり、レストラン経営者、料理本の著者です。彼の両親は「The Cricketers」というパブ・レストランを経営しており、オリヴァーは幼少期から料理に親しむ環境で育ちました。
彼のキャリアは、ウェストミンスター・キングスウェイ・カレッジでの学びを経て、ロンドンの「River Café」でのシェフとしての経験から始まりました。1999年には、BBCで放送された料理番組『裸のシェフ(The Naked Chef)』で一躍有名に。その後も『Jamie’s Kitchen』や『Jamie’s School Dinners』など、多くの人気番組を手掛けました。特に『Jamie’s School Dinners』では、イギリスの学校給食の改善に取り組み、健康的な食事を子供たちに提供する運動を推進しました。
アメリカでもオリヴァーの影響力は大きく、彼は『ジェイミー・オリヴァーのフード革命(Jamie Oliver's Food Revolution)』というテレビ番組を通じて、アメリカの学校給食の質を改善するための運動を展開。この番組は、アメリカの肥満問題に対する意識を高め、健康的な食生活を促進することを目的としています。オリヴァーは、アメリカ各地で学校のカフェテリアを訪れ、栄養価の高い食事を提供するための取り組みを行い、多くの支持を集めました。
彼の活動は料理の枠を超え、社会的な問題にも取り組む姿勢が評価されており、エミー賞やBAFTA賞など、多くの賞を受賞しています。オリヴァーは、料理を通じて人々の生活を豊かにすることを目指し、今もなお、多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。
2. Jonathan Cheban/ジョナサン・チェバン(FOODGOD)

Instagramフォロワー数 375万人、Tik Tokフォロワー数 830万人、Snapchatフォロワー数 39万人(2025年3月14日現在)
ジョナサン・チェバン(Jonathan Cheban)は、アメリカのリアリティテレビのパーソナリティ、起業家として広く知られています。1974年2月21日に当時ソビエト連邦のモルドバで生まれ、ニュージャージー州フォートリーで育ちました。
彼が広く知られるようになったのは、リアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』(Keeping Up with the Kardashians)への出演です。彼はカーダシアン家の友人として登場し、その後も多くのスピンオフ番組に出演。特に『Kourtney and Kim Take Miami』や『The Spin Crowd』などでの活躍が目立ちます。
近年、チェバンは「フードゴッド」(Foodgod)という名前で再ブランディングし、食に関するコンテンツを発信するインフルエンサーとしても知られています。彼は、食に特化したメディアやサービスを展開し、特にInstagramやYouTubeでの影響力を持っています。2025年には、彼の食に関する冒険を描いたDiscovery+の番組も放送される予定です。
また、彼は飲食店経営にも参入し、マイアミに寿司レストラン「Sushi MiKasa」さらには、ファーストフード店「Burger Bandit」も展開。彼のビジネスは、食を中心にしたライフスタイルブランドとして成長を続けています。チェバンは、今までの経歴を活かしながら、自身のブランドを確立し、アメリカのエンターテインメント業界での確固たる地位を築いています。
3. Yanni Georgoulakis/ヤンニ・ゲオルグラキス (foodyfetish)

Instagramフォロワー数 300万人、Tik Tokフォロワー数 230万人、Facebookフォロワー数 565万人(2025年3月14日現在)
ヤンニ・ゲオルグラキス(Yanni Georgoulakis)は、アメリカのフードブロガーであり、人気のインフルエンサーです。彼は、キューバ出身の母親とギリシャ出身の父親を持つ多文化的な背景を持っています。この多様なルーツが、彼の食に対する情熱やクリエイティブなアプローチに大きな影響を与えています。
彼は『Foody Fetish』というInstagramアカウントを運営しており、現在のフォロワー数は300万人以上。このアカウントでは、ユニークで視覚的に楽しむことができるコンテンツを提供しています。また、彼はマクドナルドやバーガーキング、パパジョンズなどの大手ブランドと提携し、自身の影響力を活かしてプロモーション活動を行っています。
彼の経歴は多岐にわたります。高校卒業後、金融業界で数年働いた後、製薬業界に転職。その後、彼は自身が最も情熱を燃やす食に関連する事業に専念することを決意し、Foody Fetishを立ち上げました。彼が重視しているのは、食に関するコンテンツを通じて、楽しさや創造性を表現すること。彼は「一日も休まずに投稿を続ける」という強い意志を持ち、着々とフォロワーとの関係を築いてきました。
ヤンニ・ゲオルグラキスは、食文化を通じて人々を繋げることを目指し、アメリカでの影響力を拡大し続けています。彼のユニークな視点と情熱は、多くのフォロワーに支持されており、今後の活躍が期待されます。
4. Yumna Jawad/ユムナ・ジャワド(Feel Good Foodie)

Instagramフォロワー数 473万人、Tik Tokフォロワー数 210万人、YouTubeチャンネル登録者数152万人(2025年3月14日現在)
ユムナ・ジャワド(Yumna Jawad)は、アメリカの人気インフルエンサーでありながら、著名な起業家、レシピ開発者でもあります。彼女は『Feel Good Foodie』というブランドの創設者であり、健康的で心地よい食材を使用したレシピを提供するウェブサイトを運営しています。
ユムナは、アフリカの現在のコンゴ民主共和国で生まれ、11歳の時にアメリカのミシガン州ディアボーンに移住しました。ミシガン大学ビジネススクールを卒業し、消費財や小売食品業界で10年間のマーケティング経験を積んだ後、2013年にInstagramアカウントを開設。最初は家族のために作った料理の写真を共有していましたが、フォロワーからの反響が大きく、レシピを中心としたコンテンツを発展させることになりました。現在、彼女のソーシャルメディアプラットフォームには950万人以上のフォロワーがいます。
ユムナの料理のスタイルは、彼女の母親から受け継いだもの。家庭料理の楽しさを広めることを目指して、家族向けの栄養価の高いレシピを提供し、料理を簡単にするためのヒントや技術を共有しています。さらに、彼女はパッケージオーバーナイトオーツブランド『Oath』の創設者として、健康的な食生活を促進するための製品を展開しています。
ユムナは、アメリカのテレビ番組や雑誌にも頻繁に登場しており、料理のトレンドや健康的な食生活についてのアドバイスを提供。彼女の活動は、料理を通じて人々の生活を豊かにすることに焦点を当てており、特に忙しい家庭に向けた実用的なレシピを提案しています。
5. Greg and Rebecca/グレッグとレベッカ(Devour Power)

Instagramフォロワー数 213万人、Tik Tokフォロワー数 420万人、YouTubeチャンネル登録者数 187万人(2025年3月14日現在)
グレッグとレベッカは、アメリカの人気フードインフルエンサーであり、コンテンツクリエイターです。彼らは「Devour Power」というInstagramアカウントを運営し、食に関する魅力的なコンテンツを発信しています。食べ物の写真を撮影する際に、クローズアップショットを用いることで、視覚的にインパクトのあるコンテンツを作成し、特に若い世代を中心にフォロワーを増やしていきました。
彼らは、『Devour Media』というコンテンツ制作スタジオも運営しており、レストランやブランドのためにソーシャルメディアコンテンツを制作しています。アメリカ国内の25以上のレストランと提携し、食に関するコンテンツを提供することで、ビジネスを拡大。さらに、自身のレシピ本『Devour NYC』を出版し、実際のレストランオーナーから収集したレシピを、家庭向けにアレンジした料理を紹介しています。
また彼らは、家族経営のレストランや地元の小規模店舗を支援することにも力を入れています。単なる食の紹介にとどまらず、コミュニティの活性化にも寄与しており、その情熱と創造性は、多くの人々にインスピレーションを与え続けています。
6. Tieghan Gerard/ティガン・ジェラード(halfbakedharvest)

Instagramフォロワー数 550万人、Tik Tokフォロワー数 82万7400人、YouTubeチャンネル登録者数 4万600人(2025年3月14日現在)
ティガン・ジェラード(Tieghan Gerard)は、アメリカの著名なフードブロガーです。彼女は1993年9月15日にオハイオ州で生まれ、7人の兄弟の中で唯一の姉として育ちました。彼女の食への情熱は、家族のために料理を手伝うことからスタート。彼女の父が遅くまで夕食を準備していたため、彼女は早くから料理を学び、家族の食事を担当するようになりました。
2012年、ティガンは『Half Baked Harvest』というブログを立ち上げました。このブログは、彼女が家族のために作った料理を記録することから始まり、次第にそのユニークで美味しいレシピが多くの人々に愛されるように。彼女のレシピは、自然で健康的な食材を使用したもので、魅力的な写真が特徴です。ブログは瞬く間に人気を博し、InstagramやTikTokなどのソーシャルメディアでも大きなフォロワーを持つようになりました。
ティガンは、これまでにいくつかの料理本を出版しており、中でも『Half Baked Harvest Every Day』や『Half Baked Harvest Super Simple』はニューヨークタイムズのベストセラーリストに載るなど、ビジネス的にも成功を収めています。彼女の料理本は、家庭で簡単に作れるレシピを提供し、多くの家庭料理愛好者に支持されています。
また、ティガンは自身のブランドを確立し、料理だけでなく、ファッションやライフスタイルに関するコンテンツも発信。彼女は、料理を通じて人々にインスピレーションを与えることを目指しており、料理の楽しさや新しい挑戦を促すメッセージを広めています。彼女の活動は、アメリカ国内外で多くのファンを魅了し続けています。
7. David Chang/デイビッド・チャン

Instagramフォロワー数 181万人、Tik Tokフォロワー数 29万3100人、X(旧Twitter)チャンネル登録者数 32万3000人(2025年3月14日現在)
デイビッド・チャン(David Chang)は、1977年8月5日にアメリカ合衆国バージニア州アーリントンで生まれた、韓国系アメリカ人のシェフであり、著名なテレビパーソナリティ、フードブロガーです。ジョージタウン・プレップとトリニティ・カレッジで宗教研究を専攻した後、フランス料理学校(現在のインターナショナル・カリナリー・センター)で料理を学びました。その後、2004年にニューヨーク市に最初のレストラン『Momofuku Noodle Bar』をオープン。これが彼の名声を確立するきっかけとなりました。このレストランは、アメリカにおける現代アジア料理の台頭に大きく寄与し、特にラーメンや豚バンズが人気を博しました。
その人気を経て、チャンはMomofukuグループを拡大し、『Momofuku Ko』や『Momofuku Ssäm Bar』などのレストランを開店。特にMomofuku Koは、2009年にミシュランの二つ星を獲得し、2023年までその評価を維持しました。また彼は、食に関するテレビ番組『Ugly Delicious』や『Breakfast, Lunch & Dinner』を制作し、料理の楽しさや文化的背景を広める活動を行っています。
さらにチャンは、料理業界での経験や自身のメンタルヘルスの問題についても語った著書『Eat a Peach』を出版。彼は、アメリカの食文化において重要な影響を与えたシェフの一人とされており、数々の賞を受賞しています。2020年に『Who Wants to Be a Millionaire』で100万ドルを獲得した初のセレブリティとしても知られています。
アジア系アメリカ人の料理人としての地位を確立した彼の活動は、アメリカのレストラン業界における多様性を促進する重要な役割を果たしています。
まとめ
熱心なファンが多く、高いエンゲージメント力を持つグルメインフルエンサーの起用は、企業の自社ブランドや自社商品をPRするマーケティング手法の一つです。SNSの利用者が拡大している今、非常に有効な手法として導入する企業が増えていますが、人材選びやディレクションによってその宣伝効果は大きく左右されます。海外のインフルエンサーとのタイアップなどをご検討であれば、私たちIGNITEにおまかせを。日本企業の海外進出を支援する会社として、海外マーケティングを専門に扱うチームが、市場調査から、翻訳・ローカライズ、コンテンツ制作、海外向け広告運用まで、さまざまなサービスをワンストップでご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。
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