転職・採用に役立つ!アメリカのビジネスSNS3選

ビジネスSNSとは、その名前の通りビジネスに特化したソーシャルメディアのこと。情報収集や企業によるスカウト、ビジネス上の人脈構築を目的として活用されており、海外では公的なプロフィールとして利用されることもあります。ビジネスSNSに掲載したプロフィールが履歴書や職務経歴書の代わりとなり、企業からスカウトを受けるチャンスも広がります。ビジネスSNSを利用する大きなメリットの一つは、仕事とプライベートを明確に分けられる点です。Facebookをはじめとした他のSNSもビジネス用途は可能ですが、プライベートな情報も多く含まれるため、転職活動には使いにくい場面も多々。そのため、プライベートで使用率の高いSNSよりも、ビジネスに特化したSNSを活用することで、仕事専用のネットワークをスムーズに築くことができるのです。この記事では、そういったビジネスSNSの利用率が高いアメリカにおいて、多くの企業やビジネスパーソンが活用している3つのプラットフォームを紹介します。

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※2025年3月3日時点 Apple App Storeビジネスカテゴリランキング

  1. LinkedIn
  2. lGlassdoor
  3. Blind

1. LinkedIn

LinkedIn(リンクトイン)は、プロフェッショナルネットワーキングやキャリア構築など、ビジネスに特化したプラットフォームです。2003年の登場以降、世界200以上の国と地域で使用されており、総登録者数は10億人超え。アメリカでのユーザー数が最も多く、その数は2億3000万人にも及びます。新しい仕事やプロジェクトの機会が得られ、ビジネスチャンスが広がる点、スキルや実績を可視化して専門性をアピールできる点、世界中の専門家や企業とつながりを築ける点、リクルーターによるスカウトにより、転職のチャンスの幅が広がる点など、そのメリットはさまざまです。

主な機能は、プロフィール、ネットワーキング、求人・採用、コンテンツ発信、LinkedIn Learningの5つ。プロフィールは、自身の職歴やスキル、資格を登録することができ、オンライン履歴書のように活用可能。企業や採用担当者が求職者を探す際に便利です。ネットワーキングは、同僚はもちろん業界の専門家や採用担当者とのつながりを持つことができ、Connectionsを通じてビジネス関係を構築することが可能です。求人・採用機能は、企業が直接採用活動ができる仕組みが設けられており、ユーザーはOpenToWorkを設定することで、企業からのスカウトを受けやすくなります。コンテンツ発信では、記事や写真投稿、動画などを公開し、自分の業界知識や考えを発信できる場として活用可能。業界のリーダーや企業の最新ニュースをフォローすることもできます。最後に、LinkedIn Learningは、有料で提供されているオンライン学習プラットフォームです。ビジネススキルやプログラミングなどの講座を受講でき、スキルアップやキャリアアップを図ることができます。

日本ではまだ他のSNSほど一般的ではありませんが、キャリアアップやビジネスのネットワーキングに最適で、転職・人脈形成・情報収集に役立つツール として、近年注目度が高まっています。転職を考えている人からフリーランスや個人事業主、企業の採用担当者、ピンポイントの分野の最新情報を得たい人など、さまざまなビジネスパーソンにおすすめのプラットフォームです。

2. Glassdoor

Glassdoor(グラスドア) は、2007に設立された企業の口コミや給与情報、求人情報を提供するキャリア関連のプラットフォームです。2024年時点で、世界190カ国以上で利用されており、総ユーザー数は5500万人。その中でもアメリカの市場は最大で、利用者は3200万人以上と全体の約60%を占めます。他、カナダ、イギリス、ドイツでの人気が高く、企業の口コミや給与情報を重視する求職者に広く利用されています。2018年にIndeedを運営するリクルートホールディングスに買収され、アメリカのIndeedとGlassdoorの連携サービスも展開しています。数ある情報の中でも、テック業界や外資系企業のレビューが充実しているのが特徴です。日本ではLinkedInほどユーザーは多くはないものの、グローバルなキャリアを目指す人にとっては必須のツールとなっています。

Glassdoorの主なコンテンツは、企業の口コミ・評価、給与情報の共有、求人情報の提供、面接の体験談、企業ランキング・レポートなど。企業の口コミ・評価においては、社員や元社員が匿名で企業をレビューすることが可能で、職場環境や企業文化、ワークライフバランス、経営陣の評価などのリアルな情報を得ることができます。また、5段階評価によって各企業の評判を確認できるのも特徴です。給与情報の共有に関しては、各職種や役職ごとの給与レンジやボーナス情報が公表されることで、業界や地域ごとの給与比較ができ、転職時の給与交渉に役立ちます。企業の求人情報を検索し、社員の口コミと合わせて比較できるうえ、Indeedとの連携により、応募も可能。面接を受けた人が、質問内容や選考プロセスを共有し、合否や面接の難易度を確認することができ、応募前の準備に活用できるのも魅力です。また、「働きやすい企業ランキング」や「CEOの評価」、トレンド分析や業界別のレポートも提供しています。求人情報や口コミ、企業の内部情報を詳しく知れることができる他、給与相場を把握して適性な交渉を叶えたり、面接対策ができたりと、さまざまな機能があるGlassdoorは、求職者や企業の採用担当者にとって非常に便利なツールです。

3. Blind

近年ユーザー数が増加しているのが、社員限定のビジネスSNS であるBlind(ブラインド)。企業の内部情報や業界のリアルな話題について、匿名で意見交換ができるプラットフォームです。アメリカのデラウェア州を拠点とするTeamblind inc.がアメリカ、日本、韓国を最大の市場として2013年から運営しており、現在、Google、Microsoft、Amazon、Meta、Appleなど、テック企業の多くが利用しているといわれています。最大の特徴は、やはり匿名で企業・業界のリアルな情報交換ができること。現役社員や元社員が、会社の内部事情から給与、昇進、人事の動き、労働環境 などについて正直な意見を投稿。会社の実態や業界トレンドをリアルタイムで把握できます。企業ごとの専用掲示板があり、社員同士で匿名での議論が可能。登録時に会社のメールアドレスが必要なため、社員限定のクローズドなコミュニティが保たれます。実名制のSNSでは難しい、キャリアに関する率直な議論が実現するとして重宝されています。

給与や福利厚生について、実際にその企業にいる社員が情報を交換。転職・給与情報の共有し、他社との待遇比較や転職成功者の体験談を知ることができるため、求職者にとっても役立ちます。さらに、ハラスメント、経営の問題、リストラ情報といった、企業のネガティブな事情など、公式発表では知りえない情報が得られるのも匿名性SNSならでは。また、企業の採用担当者やヘッドハンターも利用し、優秀な人材をスカウトをすることも可能です。社員同士が匿名で本音を語ることができるクローズドなビジネスSNSであるBlind。特に、テック業界、IT業界、金融業界で働く人にとって、企業の内情や転職の情報をリアルタイムで得られる貴重なツールとなっています。

まとめ

多様な機能を持ち、業務の効率化や生産性向上に貢献したり、キャリアの形成に役立ったりと大きな影響力を持つビジネスSNS。今回紹介した他にも、実名と匿名のハイブリッドビジネスSNSであるFishbowl(フィッシュボウル)、ビジネス&スタートアップ向けコミュニティのDiscord(ディスコード)といった、ユニークな特徴のあるプラットフォームが複数登場しています。また、ビジネス専門ではないものの、FacebookやX (旧Twitter)、Meetup、Redditといった数多くのユーザーを持つネットワークをコミュニケーションや情報発信、求人採用などのツールとしてうまく活用している企業も多々。こうしたネットワークツールが日本よりアメリカなどの海外で普及している背景には、人材の流動性が高く、転職によるキャリアアップが一般的であることが挙げられますが、近年日本においても、人材不足への危機感やワークライフバランス向上の意識が高まる中で、活用している企業が増えています。海外をターゲットにした事業を展開する企業にとっては、こうしたビジネスSNSの導入がきっと役立つはずです。

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この記事を監修した人
Erika S
コンテンツクリエイター
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