【2022年版】世界の検索エンジントップ10

Global search engine market share

上の画像は、世界各地で現在最も優秀とされている検索エンジンを示しています。画像を見ると、GoogleやBing以外にも検討価値のある優秀な検索エンジンがあることが分かります。

では、世界の検索エンジンの人気ベスト10には何が入ると思いますか?

実はGoogle、Bing以外のそれほど有名でない検索エンジンでも、1日に何百万という検索クエリを処理しているものがあります。驚く方もいるかも知れませんが、現在インターネット上で利用できる検索エンジンは、Googleだけではありません。

実際、Googleの王座を奪おうとする代替検索エンジンはいくつもありますが、現段階では(まだ)脅威になるようなものはありません。2022年の段階ではGoogleが検索エンジンのトップに君臨しています。

とはいえ、他にも検討する価値のある検索エンジンはあります。

というわけで今回は、Googleの代替となる優秀な検索エンジンをご紹介します。海外マーケティングに関する情報もぜひ合わせてご覧ください。

世界で最も人気のある検索エンジントップ10

  1. Google
  2. Microsoft Bing
  3. Yahoo
  4. Baidu
  5. Yandex
  6. DuckDuckGo
  7. Ask.com
  8. Ecosia
  9. Aol.com
  10. Internet Archive

1. Google

1. Google

Google(グーグル)

もはや紹介は不要でしょう。Googleは検索で1位の座をキープしており、2位のBingとは88.46%という圧倒的な差をつけています。statistaとstatcounterの統計(2022年4月時点)によると、Googleはあらゆる国のあらゆるデバイス(デスクトップ、モバイル、タブレット)で市場を席巻しています。

なぜGoogleは一番人気の検索エンジンになったのでしょうか?

Googleが最も人気があり、信頼されている検索エンジンになったのは、その検索結果の質の高さです。Googleは洗練されたアルゴリズムを用いて、最も正確な結果をユーザーに提供しています。

Googleの創業者であるラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは、他のウェブサイトから参照されているウェブサイトはされていないウェブサイトよりも重要であり、したがって検索結果で上位にランクされる価値があるという考えを発見しました。

長年にわたり、Googleのランキングアルゴリズムは、何百もの他の要素(機械学習の助けを含む)で強化されてきましたが、今でもインターネット上で探しているものを正確に見つけるための最も信頼できる方法であることに変わりはありません。

2. Microsoft Bing

2. Microsoft Bing

Microsoft Bing(マイクロソフト・ビング)

(更新:Bingは2020年10月にMicrosoft Bingに名称変更されました。)

Googleに代わる検索エンジンとして最適なのがMicrosoft Bingで、検索エンジンシェアは2.83%から12.31%です。Bingは、検索でGoogleに対抗するためのMicrosoftの試みです。しかし努力にもかかわらず、Googleに並ぶ信頼度があるとユーザーを納得させることは未だできていません。

BingはWindows PCのデフォルト検索エンジンであるにもかかわらず、検索エンジン市場のシェアは絶えず低い状態です。マイクロソフト社の過去の検索エンジン(MSN、Windows Live、Live)を起源とし、Alexaのランキングではインターネット上で最も訪問者の多いウェブサイト第30位にランクインしています。

3. Yahoo

3. Yahoo

Yahoo(ヤフー)

Yahooはトップ人気を誇る電子メールプロバイダーの一つです。ヤフーのウェブ検索エンジンは平均1%の市場シェアを持ち、検索で3位を占めています。

2011年10月から2015年10月まで、Yahooの検索はBingが独占的に提供していました。2015年10月、YahooはGoogleと検索関連サービスの提供で合意し、2018年10月までの間Yahooの検索結果はGoogleとBingの両方によって提供されていました。2019年10月の時点では、Yahoo検索は再びBingによって独占提供されています。

また、米国ではYahooがFirefoxブラウザのデフォルト検索エンジンとして採用されています(2014年〜)。Yahooのポータルサイトは非常に人気が高く、インターネット上で最も訪問者数の多いウェブサイトとして11位(Alexa調べ)にランクインしています。

4. Baidu

4.Baidu

Baidu(バイドゥ)

Baiduの世界市場シェアは0.68%~11.26%です。

Baiduは2000年に設立された、中国で最も人気のある検索エンジンです。その市場シェアは着実に増加しており、Wikipediaによると、Baiduは毎月数十億の検索クエリを提供しているとのことです。現在、Alexaランキングでは4位にランクインしています。

バイドゥは全世界で利用可能ですが、中国語のみに対応しています。

5.Yandex.ru

5. Yandex.ru

Yandex(ヤンデックス)

ロシアで最も人気のある検索エンジンであるYandexの世界市場シェアは0.5%~1.16%です。Alexaによると、Yandex.ruはインターネット上で最も人気のある30サイトの一つで、ロシア語での順位は4位です。

Yandexは、機械学習によって高知能な製品とサービスを構築するテクノロジー企業であると自称しています。Wikipediaによると、Yandexはロシアで最大の検索エンジンを運営しており、同国での市場シェアは約65%となっています。

6. DuckDuckGo

6. DuckDuckGo

DuckDuckGo(ダックダックゴー)

DuckDuckGoの検索エンジン市場シェアは約0.66%です。DuckDuckGoのトラフィック統計によると、1日平均9000万回以上の検索に対応していますが、それでも全体の市場シェアは常に0.6%を下回っています。

多くの人の予想とは裏腹に、DuckDuckGoは(GoogleやBingのように)独自の検索インデックスを持たず、さまざまなソースを使って検索結果を生成しています。つまり、自社でデータを持たず、他のソース(Yelp、Bing、Yahoo、StackOverflowなど)に依存してユーザーの質問に答えを提供しているのです。

これは、インターネット上に存在するすべてのウェブサイトから最適な結果を決定する一連のアルゴリズムを持つGoogleと比較すると、大きな制限となります。良い点としては、DuckDuckGoのインターフェースは潔白で、ユーザーを追跡したりせず広告も少ないことがあげられます。

7. Ask.com

7. Ask.com

Ask.com(アスクドットコム)

以前はAsk Jeevesとして知られていたAsk.comは、約0.42%の検索シェアを獲得しています。Askは質問と回答の形式をとっており、質問のほとんどは他のユーザーによって回答されるか、または投票の形をとることもあります。

この他に一般的な検索機能も備えていますが、GoogleやBing、Yahooと比較すると検索結果の品質に劣ります。

8. Ecosia

8. Ecosia

Ecosia(エコシア)

Ecosiaは、2009年にクリスチャン・クロールが設立したベルリンのソーシャルビジネスです。エコシアが誕生した主な理由は、植林や修復プロジェクトの資金調達を支援するためです。そのため、「植林サーチエンジン」として知られています。

ではEcosiaはどのような仕組みで動いているのでしょうか?

エコシアはBingのパートナーであるため、その検索結果はBingによって提供されています。エコシアは検索結果に広告を表示することで、植林を支援するための資金を稼いでいます。広告がクリックされるたびに、エコシアはそこから小さな分け前を得ることができるという仕組みです。1本の木を植えるために必要な資金は、約45回の検索回数と推定されています。

9. Aol.com

9. Aol.com

AOL(エーオーエル)

昔から有名なAOLは、今でも検索エンジンのトップ10に入っており、そのシェアは0.05%に迫る勢いです。AOLのネットワークには、engadget.com、techchrunch.com、huffingtonpost.comなど多くの人気サイトが含まれています。

2015年6月23日、AOLはベライゾン・コミュニケーションズに買収されました。

10. Qwant

10. Qwant

Qwant(クワント)

Qwantはフランスの検索エンジンです。プライバシーの尊重と中立性を重視しており、検索履歴の記録や個人情報を広告の目的で使用することは一切ないと明言しているのが特徴です。

設立は2011年で、フランスの財務官とコンピューターセキュリティの専門家によって共同で立ち上げられました。プライバシー保護の観点からフランス政府はQwantの利用を推奨しており、2018年には政府内のデフォルトブラウザとしてGoogleを使うことをやめました。

ユーザーフレンドリーなインターフェースも特徴で、検索時にウェブサイト名の前に「&」を入力すると外部サイトの内検索結果を直接表示できるという機能を備えています。

その他の検索エンジン

Wiki

Wiki.comは、Wiki専用の検索エンジンです。検索時にすべてのWiki、Wikipediaのみ、百科事典、他の人が投稿したWikiの中から選択することができます。

Wikiの検索結果はGoogleによって提供され、wikiに限定されます。もしWikipediaや人気のWikiで特定のワードを検索したいのであれば、Wikiを使えばより速く検索結果を得ることができます。

YouTube

YouTubeは、最も人気のある動画視聴プラットフォームであると同時に、世界で2番目に人気のある検索エンジンでもあります。YouTubeのアクティブユーザー数は全世界で23億人を超えています。

これらのユーザーの多くはウェブで情報を探すとき、他の検索エンジンではなくまずYouTubeを利用します。YouTubeは月に30億回以上の検索を処理していると推定されています。

Wolframalpha

WolframAlphaは他のあらゆる検索エンジンとは異なり、様々なトピックにおける情報やデータを提供するコンピューター知識エンジンとして売り出されています。

WolframAlphaではあらゆる計算を行うことができます。例えば入力に「2000年 住宅ローン」と打ち込むと、いくつかの仮定に基づいた借入額や支払利息などを計算してくれます。

Internet Archive

Internet Archive

Internet Archive(インターネットアーカイブ)

Archive.orgはインターネットアーカイブの検索エンジンです。これを使えば、特定のウェブサイトが1996年以降どのような変化を遂げてきたかを見ることもできます。もし特定のドメインの歴史をたどり、それがどのように変化してきたかを調べたいのであればArchive.orgは非常に便利なツールです。

まとめ

いかがでしたか?今回は世界の検索エンジントップ10と、ランクインはしなかったものの便利ツールとして活用できる検索エンジンをいくつかご紹介しました。

人気の高い検索エンジンを使うのも一つの方法ですが、特定の目的があるのであればそれに適したエンジンを使うことでより良い効果が得られます。また、海外でサービスを展開するのであればどの地域でどの検索エンジンが強い影響力を持っているかも熟知することも重要です。

自分のビジネスにはどの検索エンジンが最適か、この記事を参考にぜひ検討してみてください。

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この記事を監修した人
Daisuke K
マーケター、CMO
2021年にCMOとしてIGNITEのへの参加を果たした。以前からマーケティング業界での勤務経験を有し、IGNITEでは海外市場向けのマーケティング戦略を展開している。あらゆる国や地域からの、BtoB、BtoC案件を総監し、海外進出を検討する日本国内の企業から、日本への参入を希望する海外企業までのサポートを行っている。
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