掘り出し物はアプリで見つけろ!アメリカで人気のリセール&オークションアプリ5選

近年アメリカでは、オークションやリセールアプリの利用が急速に広がっています。背景には、サステナブルな消費への関心の高まり、インフレによる節約志向、そしてスマートフォンを通じて簡単に取引ができる利便性があります。特に若年層を中心に「新品を買うよりも安く手に入れたい」「使わなくなったものを気軽に売りたい」というニーズが強く、アプリ市場は年々拡大しています。
本ランキングは、アメリカ国内でのダウンロード数、ユーザー数、取引規模、メディアでの注目度などをもとに総合的に評価したものです。単なる人気度だけでなく、リセール市場全体への影響力や今後の成長性も考慮しています。
この記事では、アメリカで注目を集める5つのオークション・リセールアプリを紹介し、それぞれの特徴や魅力、ユーザーに支持される理由を詳しく解説していきます。これからアプリを使ってみたい人や、アメリカ市場のトレンドを知りたい人にとって役立つ情報になるはずです。
▼ランキング
(市場のトレンドをもとに)※2025年9月6日時点
- eBay
- Poshmark
- Mercari US
- StockX
- Whatnot
1.eBay

アメリカにおけるオークション・リセールアプリの代名詞ともいえるのが「eBay」です。1995年に設立されて以来、世界最大級のオンラインマーケットプレイスとして成長し、今では190カ国以上で利用されています。アメリカ国内では、日常的に利用する人も多く、オークション形式と即決価格の両方を提供している点が特徴です。中古品はもちろん、新品や限定商品まで幅広く取り扱えるため、ユーザー層はコレクターから一般消費者まで多岐にわたります。
eBayの大きな魅力は、その商品カテゴリーの多様さ。ファッション、家電、ホビー、スポーツ用品、自動車関連パーツなど、ほぼ「何でも売れる」市場を形成しています。さらに、世界中のユーザーが取引相手となるため、レアなアイテムや海外限定商品を探すのにも適しています。オークション形式では「入札の駆け引き」を楽しめる一方、即決価格ではスピーディーに購入できる柔軟性も評価されています。
また、eBayは安全性にも力を入れており、売買におけるトラブルを防ぐための「eBay マネーバック保証」などの仕組みを整備。加えて、アプリの操作性も年々改善され、スマートフォンからでも簡単に商品検索や入札ができるようになっています。最近では、AIによる価格推定機能やリコメンド機能の導入も進んでおり、初心者でも安心して利用できる環境が整っています。
このように、歴史と実績、取扱商品の幅広さ、信頼性を兼ね備えたeBayは、アメリカのリセール市場において圧倒的な存在感を放っています。まさに「リセールといえばeBay」と言われる理由がここにあります。
2.Poshmark

「Poshmark」は、ファッションに特化したリセールアプリとしてアメリカで大きな人気を誇ります。2011年にサービスを開始し、現在では8000万人以上のユーザーを抱える巨大なコミュニティへと成長しました。特徴的なのは、単なる売買アプリにとどまらず、SNSのような交流機能を持っている点です。ユーザー同士が「いいね」や「フォロー」でつながり、商品を紹介し合う仕組みは、従来のフリマアプリにない魅力となっています。
出品されるアイテムは、洋服や靴、バッグ、アクセサリーなどファッション関連が中心で、中古の手軽な商品から高級ブランド品まで幅広く扱われています。特に若い世代や女性ユーザーから支持されており、自分のクローゼットを「小さなショップ」として開放する感覚で使えるのも人気の理由です。
Poshmarkは販売手数料が20%とやや高めですが、その分ユーザーの購買意欲が高く、アイテムが売れやすいというメリットがあります。また、発送に必要なラベルを自動生成してくれるなど、取引の手間を最小限に抑える工夫も整っています。さらに、アプリ内で定期的に開催される「Posh Parties」と呼ばれるオンラインイベントでは、テーマに沿ったアイテムを出品でき、多くのユーザーの目に触れるチャンスが広がります。
このように、売買だけでなく「交流を楽しむ場」としての性格を持つPoshmarkは、ファッション好きのユーザーにとって欠かせない存在となっています。リセールアプリの中でも、特にコミュニティ性とエンタメ性を重視したユニークな立ち位置を築いているのが特徴です。
3.Mercari US

日本発のフリマアプリ「メルカリ」は、2014年にアメリカ市場へ参入し、現在では数千万ダウンロードを突破するほどの存在感を示しています。アメリカ版である「Mercari US」の特徴は、シンプルで直感的な操作性と、幅広いカテゴリーをカバーしている点です。洋服や雑貨から家電、スポーツ用品、トレーディングカードまで、多種多様な商品がやり取りされており、「とりあえず売ってみよう」と気軽に利用できる雰囲気があります。
アメリカの消費者に受け入れられた理由の一つは、そのわかりやすい価格設定システムです。オークション形式ではなく、基本的に固定価格での取引が主流となっているため、買い手にとっては「欲しいときにすぐ購入できる」安心感があります。さらに、出品者側にとっても手数料が10%と比較的低めで、発送用ラベルをアプリ内で簡単に発行できるなど、負担を少なくする仕組みが整っています。
また、Mercari USは「断捨離文化」との相性が良い点も注目すべきポイントです。不要になったものを手放し、ほかの誰かに役立ててもらうというサイクルは、アメリカで広がるサステナブルなライフスタイルに合致しており、多くのユーザーを惹きつけています。さらに、ブランドや状態を入力するだけで適正な価格をAIが提示する機能も導入され、初心者でも安心して取引を始められるようになっています。
このように、使いやすさと利便性、そして幅広いユーザー層に対応する柔軟性を備えたMercari USは、アメリカ市場において確実に地位を築きつつあります。「何でも売れる」万能型リセールアプリとして、今後もさらに成長が期待される存在です。
4.StockX

「StockX」は、スニーカーやストリートファッション、限定コラボアイテムなどを中心に扱うリセールアプリで、2016年に設立されて以来、若者を中心に爆発的な人気を獲得しています。その最大の特徴は、まるで株式市場のような売買システムです。商品ごとにリアルタイムで価格が変動し、ユーザーは「買いたい価格」または「売りたい価格」を提示してマッチングする仕組みになっています。この透明性の高い取引スタイルが、多くのコレクターやファッション愛好者から支持される理由です。
StockXのもう一つの大きな強みは「鑑定システム」です。スニーカーやブランド品の偽物流通が問題となる中、StockXでは出品された商品を一度本社や倉庫で検品し、正規品と認められたものだけを購入者へ届けます。このプロセスが信頼性を高め、安心して高額商品の取引ができる環境を整えています。
また、取り扱いジャンルは年々拡大しており、スニーカーに加えてストリート系ファッション、時計、バッグ、トレーディングカード、さらにはゲーム機や電子機器まで対象が広がっています。特にスニーカーカルチャーの強いアメリカでは、限定モデルや発売直後に完売した商品が高値で取引されることも珍しくなく、StockXはその流通を支える存在となっています。
UI(ユーザーインターフェース)もスタイリッシュで、チャート表示や価格推移グラフが用意されているため、市場動向を読みながら取引を楽しめる点も魅力です。単なるリセールアプリを超え、「投資感覚でモノを売買する」文化を築いた革新的なプラットフォームとして注目されています。
5.Whatnot

「Whatnot」は、ライブ配信とオークションを融合させた新世代のリセールアプリとして、アメリカで急速に存在感を高めています。2019年に誕生した比較的新しいサービスですが、わずか数年で数十億ドル規模の企業評価を得るほどの成長を遂げました。最大の特徴は、出品者がライブ配信を通じて商品を紹介し、視聴者がリアルタイムで入札できる仕組みです。これにより、従来のリセールアプリにはなかった臨場感や双方向性が生まれ、エンターテインメント性の高い取引体験を提供しています。
特に人気のジャンルは、トレーディングカード、フィギュア、アニメグッズ、スポーツコレクションなど、いわゆる「コレクターズアイテム」です。コレクター同士がライブで交流しながら取引できるため、単なる売買を超えてコミュニティとしても機能しています。また、近年ではスニーカーやファッション、さらには家電製品などにも対象を広げており、ユーザー層は着実に拡大しています。
Whatnotが支持される理由の一つは、信頼性の確保にも力を入れている点。出品者には一定の審査があり、不正や詐欺を防ぐ仕組みが整っています。さらに、商品の発送や決済もアプリ内で完結するため、取引に不安を感じにくいのも大きな魅力です。
このように、ライブ配信という新しい体験を取り入れたWhatnotは、リセール市場において革新的な存在となっています。今後はさらに取り扱いジャンルを広げ、アメリカの若年層を中心にユーザー基盤を拡大していくと予想されます。まさに「次世代型リセールアプリ」の代表例といえるでしょう。
まとめ
アメリカで人気のオークション・リセールアプリは、それぞれが独自の強みを持ちながら市場を拡大しています。王道の「eBay」は幅広い取引を支える巨大基盤を持ち、「Poshmark」はファッションとコミュニティを融合。「Mercari US」はシンプルな操作性と幅広い商品カテゴリーで利用者を増やし、「StockX」は鑑定と価格透明性でスニーカー市場を牽引しています。そして「Whatnot」はライブ配信という新しい体験で急成長を遂げています。
これらのアプリに共通するのは、消費者の多様なニーズに応えつつ、信頼性や利便性を高めている点です。リセール市場は今後さらに拡大が予想され、アメリカでの存在感はますます強まっていくでしょう。
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