消費者目線で選ぶアメリカで今人気のフリマアプリ10選

フリマアプリやリユースECの市場は、世界的に拡大しています。その背景には、消費者と事業者両方に広がるエシカル消費意識や環境意識の高まりがあり、SDGs達成に向けた世界的な取り組みとともに加速しています。

現在アメリカでも、あらゆるフリマアプリがリリースされています。シンプルで手軽に使えるものから、ライブ配信を取り入れたものまで、世代や目的に応じて幅広く利用されています。

本記事では、アメリカで人気のフリマアプリ10選をランキング形式でご紹介します。

▼ランキング

※2025年8月28日時点　

1. Whatnot
2. eBay
3. Etsy
4. Depop
5. Poshmark
6. OfferUp
7. Craigslist
8. Mercari
9. Vestiaire Collective
10. Vinted

1. Whatnot

出典：Whatnotの公式サイト

‍アメリカ、イギリス、ヨーロッパで展開するWhatnot（ワットノット）。販売者がライブ配信を通して商品を紹介でき、視聴者はコメントを通じてリアルタイムでやり取りが可能です。2019年の創業以来、Z世代やミレニアル世代（20～30代）を中心に、インフルエンサーやセレブといった著名人にも広く利用されています。

ファッションやジュエリー、コスメなどの美容グッズ、電子機器、スポーツ用品、ポケモンカード、植物など、商品カテゴリーは250以上にのぼります。これまで他のSNSでもライブ配信機能はありましたが、ライブショッピングに特化したWhatnotは入札や決済がその場でできるため、コロナ禍の2021年頃に人気が急拡大しました。現在、アメリカにおいて最も利用者数が伸びているアプリの1つです。

2. eBay

出典：eBayの公式サイト

eBay（イーベイ）は、190カ国に商品を出品できる世界最大級のオークションサイトです。オークション形式だけでなく、提示価格での即購入も可能で、新品・中古品を問わずさまざまな商品が取引されています。

取扱ジャンルはファッション、家電、コレクターズアイテム、車、ゲーム、ブランド品など多岐にわたり、中古品ではレアアイテムや廃盤商品が特に人気です。世界中のユーザーが利用しているため、海外の商品を簡単に購入できるのも大きな魅力の1つと言えるでしょう。

またeBay独自の「国際配送プログラム（GSP）」を利用すると、海外発送もスムーズです。
決済方法もPayPalやクレジットカードなど複数に対応しており、トラブル発生時には返金が受けられる 「eBayマネーバック保証」 も用意されています

3. Etsy

出典：Etsyの公式サイト

ハンドメイドやヴィンテージ商品、クリエイター作品を専門に扱うEtsy（エトシー）。個人の作家や小規模ビジネスが、独自のデザインアイテムを販売できるプラットフォームとして人気を集めています。

20年以上前のアイテムのみヴィンテージとして販売でき、レトロな雑貨や古着、アンティークジュエリーなども人気です。カスタムオーダーを受け付けるショップも多く、名前入りギフトやオリジナルデザインのアイテムを作れるのも魅力。個性的なアイテムやギフトを求めている人にぴったりです。

Etsy Paymentsを通じて、クレジットカード、PayPal、Apple Payなどの支払いが可能で、万が一トラブルがあった場合は、Etsyが仲介して解決をサポートしてくれます。

4. Depop

出典：Depopの公式サイト

Depop（ディポップ）は、イギリス発の若者向けのファッションをメインにしたアプリ。現在はアメリカやヨーロッパを中心にグローバルに展開しています。

ストリートウェアやヴィンテージファッション、Y2K（2000年代風）など、トレンドに合わせたファッションを多数取りそろえているのが特徴。個性的なファッションやリユース文化に興味がある人に向いているアプリです。

お気に入りの売り手をフォローできたり、いいねやコメントができるなど、SNSと同じ感覚で利用できるのが特徴です。出品はスマホで商品の写真を撮影し、説明をつけてアップロードするだけという手軽さも、若い世代に受け入れられている理由の1つとなっています。

5. Poshmark

出典：Poshmarkの公式サイト

Poshmark（ポッシュマーク）は、アメリカ発のフリマアプリとSNSの要素を組み合わせたプラットフォーム。ブランド品の中古ファッションやアクセサリーなどに特化しており、Louis VuittonやGucciなどの商品が多数そろいます。
メインカテゴリーは、衣類、靴、バッグ、ジュエリー、化粧品など。出品者のページをフォローしたり、他のユーザーといいねやコメントで交流も可能です。

また、「Posh Parties」というバーチャルイベントでは、リアルタイムでアイテムを売買できます。
500ドル以上のブランド品はPoshmarkが無料で鑑定し本物であることを保証してくれるので、偽物や詐欺のリスクが低く、安心して取り引きできるのも魅力です。

6. OfferUp

出典：OfferUpの公式サイト

OfferUp（オファーアップ）は、アメリカを中心に利用されているローカル取り引き向けのフリ中古品の売買を手軽に行えるのが特徴で、近隣エリアでの直接取引が主流となっています。日本で人気の「ジモティー」に近いサービスといえます。

取り引き相手のレビューや評価を確認できるので安心感があり、現金で直接取引だけでなく、発送・アプリ内でのオンライン決済にも対応しています。出品は、価格を設定するだけなのでとても簡単です。日用品、家具、家電、車、ガジェットなど、直接受け取りができるという利点を活かして、大きな商品の取引が多いといわれています。信頼度を保証する制度として、身分証明書を登録する「TruYou」認証システムが設けられており、安全な取り引きが可能です。

7. Craigslist

出典：Craigslistの公式サイト

Craigslist（クレイグスリスト）は、アメリカ発のローカル取引を中心としたオンライン掲示板です。1995年に開設されて以降、シンプルなデザインが使いやすく、現在も多くの人が利用しています。

自分の住んでいる地域で取引やサービスの提供ができ、特に家具や家電、車、不動産、求人などのカテゴリが人気です。直接での取引が基本で、支払いも現金の手渡しがメイン。他のフリマアプリと異なる点は、求人やルームシェア、賃貸の募集、修理や引っ越し、家事代行などの個人サービス、イベント告知など、商品の売買以外のジャンルが充実しているところです。
多くの投稿は一部カテゴリを除き無料で利用できますが、匿名性が高い分、詐欺や偽物の出品も少なくないため注意が必要です。

8. Mercari

出典：Mercariの公式サイト

日本最大級のフリマアプリ・メルカリが海外進出。2014年に初の海外進出先としてアメリカの市場に参入し、成功を収めています。日本と同じく、個人間での宅配便を利用して取引ができるモバイルアプリとしてサービスを提供。

商品写真の撮影に加えて、商品の名前、カテゴリー、商品の状態、価格の4つを入力するだけで出品が完了する「かんたん出品」機能が利用できるのが特徴です。

2024年には、日本版メルカリの商品をUS版メルカリから購入することができる新機能「Mercari × Japan」を発表。日本とアメリカのユーザー間での国際取り引きが気軽にできるようになりました。
また同年、米国の主要マーケットプレイスでは初となる手数料の無料化を開始。中古品の購入者層拡大の促進を図っています。

9. Vestiaire Collective

出典：Vestiaire Collectiveの公式サイト

Vestiaire Collective（ヴェスティエール・コレクティブ） は、ラグジュアリーファッションやハイブランド専門のフリマアプリです。世界中のファッション愛好家に利用されており、ブランド品やヴィンテージアイテムを安心して売買できるのが大きな特徴です。

Louis Vuitton、CHANELといった高級ブランドが中心で、ヴィンテージのデザイナーアイテムも多く、希少な商品を見つけることができます。アイテムはすべて専門チームが鑑定し、偽物や偽造品を排除して安全な取り引きを保証。鑑定内容を確認するには追加料金が発生しますが、購入者が鑑定の有無を選べる仕組みになっています。

世界中の売り手や買い手が集まり、ヨーロッパやアメリカ、日本などのレアなブランド品を探せるのが魅力です。複数の通貨や言語に対応し、国際配送も可能なため、グローバルにファッションを楽しむユーザーに支持されています。

10. Vinted

出典：Vintedの公式サイト

Vinted（ヴィンテッド）は、ヨーロッパ発のファッション特化型フリマアプリです。ファストファッションからハイブランドまで幅広い商品がそろい、ヨーロッパやアメリカで利用されています。

特にキッズ服が充実していることから、ファミリー層からの支持も厚いのが特徴です。最大の魅力は 販売手数料が無料 である点。売り手にとっては低価格で出品しても利益を確保しやすく、利用しやすい仕組みになっています。

一方、購入者は「バイヤープロテクション料」を支払う仕組みになっており、この中には購入の安全保証や返金対応、カスタマーサポートなどの保証が含まれます。送料も基本的には購入者が負担しますが、売り手が送料を負担するオプションも選択でき、取引条件を自由に設定できるのも魅力です。

まとめ

アメリカ市場におけるフリマアプリの人気やトレンドを踏まえ、今後の海外進出において重要となるのは、消費者のニーズに合ったプラットフォームの選定です。

アメリカをはじめとした海外進出に必要な市場調査や戦略立案の基礎となる情報収集については、IGNITEにおまかせください。海外マーケティングに特化したプロフェッショナルチームが、さまざまなサポートをご提供。市場調査はもちろん、海外インフルエンサーのご紹介やSNS運用、コンテンツ制作、海外向け広告運用など、クライアントのニーズに合わせて、柔軟なサービスをお届けします。