ウェブマーケティングに必要なローカライズとは?海外でビジネスを成功させるためのポイント

現代では、インターネットを通じて世界中のどこからでも、商品やサービスを手に入れることができるようになりました。今では日本からも多くの企業が、世界に向けてビジネスを展開しています。しかし、日本で売り出している商品と全く同じ物を文化や価値観が違う国に持っていっても、受け入れられるはずがありません。

そこで、必要となるのが「ローカライズ(地域化)」です。海外向けにビジネス展開を検討している方、必見!この記事では、海外への進出におけるローカライズとは何か、またその必要性やポイントについて詳しくご紹介します。

海外でビジネス展開するなら知っておきたい、ローカライズとは

それでは、まず最初に「ローカライズ」の意味とその必要性を解説していきます。

ローカライズとは

ビジネスにおけるローカライズとは、商品やサービスを対象国や地域の価値観に合わせて、受け入れられやすいように最適化することを指します。主に翻訳のイメージが強いですが、それだけではなくウェブサイトのデザインの色や画像も現地の文化や宗教、法律などを考慮した上でローカライズする必要があります。また、販売を行う際には、支払い方法、配送方法もその国に合わせて変えなければいけません。

▼ローカライズと翻訳の違いについてもっと知りたいという方は、以下の記事もご覧ください。

https://igni7e.jp/blog/the-difference-between-translation-and-localization

海外向けビジネス、ウェブマーケティングにおけるローカライズの必要性

次に、海外へのビジネス展開やウェブマーケティングでは、ローカライズがどのように必要になるのかをご紹介します。

1. 新規市場への参入が促進される

ローカライズは、異なる文化や宗教が原因で発生する障壁や問題を未然に防ぎ、低減することができます。ハンドサインの例を挙げると、一時期、日本の若い世代で流行っていた「裏ピース」ですが、イギリスやオーストラリアの人にこのポーズをすると、相手への挑発や侮辱する意味になってしまいます。そのため、ウェブサイトやパンフレットの作成時に、そのようなイラストなどは使用しないよう注意する必要があります。

このようにその国の文化や宗教についても調べておくことで、未然に問題や誤解が起きることを防ぐことができ、ビジネス展開をよりスムーズに進めることにも繋がります。

2. 顧客の安心感に繋がる

ローカライズを行うことで、ターゲットにとって受け入れやすい商品やサービスを提供することができ、これは顧客の安心感にも繋げることができます。例えば、海外から輸入されたお菓子などの裏面に英語の表記があるとどんなものが入っているのか分からず不安になりますが、日本語で記載されていれば安心して手に取ることができます。

このように、商品の中身はそのままでもパッケージを工夫したり、ひと手間加えるだけでも顧客に与えるイメージは大きく変わってきます。

参考元:https://www.kufs.ac.jp/blog/department/russia/detail/1696

3. ブランドのイメージを向上させる

ローカライズをするにあたって、よりその国や文化、習慣などについて知る必要があります。そうすることで、顧客に寄り添った商品やサービスを提供できるようになり、信頼関係を築くことができます。

例えば、日本食を海外へ展開する際に、食文化が全く異なる地域に日本人に慣れ親しんだ味やパッケージを売り出しても顧客にとっては馴染みが全くないものであれば、手に取りづらくなってしまいます。そこで、対象地域でよく使用される調味料で商品を少し改良したり、健康食品に興味のある地域には「糖質0」といったパッケージで提供してみるといったローカライズを行います。

そうすることで、顧客が自分達のことをよく理解してくれていると感じることができ、企業やブランドのイメージ向上へ繋がっていきます。

ローカライズを駆使して海外でのビジネス、ウェブマーケティングを成功させるポイント

続いては、ビジネスやウェブマーケティングを成功させるローカライズのポイントを紹介します。

1. 対象地域を理解する

ローカライズをする上で対象地域の文化や習慣、宗教について理解することはとても重要です。実際に対象地域の人に話を聞いたり、市場リサーチを行ってそこに住む人々に好まれているものや流行っているものなどを調査します。

ブランドのキャッチフレーズを例に出すと、日本では「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のように、語呂の良さや具体的に商品やサービスを表しているものが多く見られます。

その一方でアメリカでは、NIKEの「JUST DO IT」のように、よりシンプルなものが好まれる傾向があります。このようにターゲットをより深く知ることで、その対象国に最適なものを選定することができます。

2. 自然な単語や表現で翻訳を行う

ローカライズしていく文章や用語が、いかに自然で正確に伝わりやすい翻訳がされているかで読み手の関心度が大きく変わってきます。また、スペルミスや誤訳があるとウェブサイトだけではなく、その企業やブランドの信頼を損ねてしまう可能性もあるため、慎重に行う必要があります。加えて、アメリカ英語やイギリス英語のように英語一つを見ても、様々な違いがあるということにも注意する必要があります。

3. 商品やサービスを対象地域で受け入れられやすい見せ方やレイアウトにする

ウェブサイトやアプリでポイントとなるのが、色や画像、またそれらの見せ方やレイアウトです。これは、対象国の文化や流行によっても異なります。

例えば、アメリカでは画面いっぱいの一枚の画像にキャッチフレーズを見せて、詳細を見たい人は「→」をチェックと言ったようにデザインしていますが、日本では一つの画面で様々な情報を入れてジャンルごとに詳細のページを作成しています。そして、言語が違うことで文字の表記も替えて行かなければなりません。日本語は左から右、上から下どちらも書くことができますが、国によって右から左に書く地域もあります。

このように対象国では、どのようなレイアウトが読み手にとって受け入れやすく、読みやすいのかも考慮するといいでしょう。

4. 日付表記や記号、数字の値を対象国や地域にあったものにする

国や地域によって、日付や身長や体重の表記、また値段の表記の仕方も違いがあるため注意する必要があります。万が一、サイズや値段を誤って記載した場合、顧客の信頼を損なってしまったり、会社への大きな損害となってしまう可能性もあります。そのため細心の注意を払って確認することが重要です。

プラットフォームごとのローカライズのポイント

こちらでは、プラットフォームごとに詳しくローカライズのポイントを解説していきます。

ウェブサイト

ウェブサイトのローカライズでは、対象地域のターゲット層にあった見せ方やレイアウトになっているのかが重要視されます。デザインの中に親しみやすい色や画像を使用したり、対象国での認知度が低い場合は、なるべく企業や商品の魅力がわかりやすいシンプルな見せ方にするなどの工夫が必要です。

また言語選択できるツールを取り入れることで、より多くの顧客がアクセスしやすくなります。通販サイトの場合は、支払い方法に関してもローカライズしなければなりません。その地域で最も根付いている送金アプリや銀行を利用することで、顧客は安心して簡単に利用することができます。

参考元:https://www.starbucks.co.jp/index.html/https://www.starbucks.co.jp/index.html

広告

広告には、SNS広告や動画、ウェブ広告などの種類があります。日本では、LINEやYoutubeの利用者数が多いため、インストリーム広告やアウトストリーム広告を利用して情報を共有しているケースが多くあります。しかし、世界ではFacebookやWhat’sApp、Instagramを利用する顧客が比較的多くいます。こういったように、その国にあった広告方法を慎重に見極める必要があります。

アプリ

アプリでは、多国籍の方が利用できるように多言語化すること、また対象国で顧客により検索して目にしてもらうために最適化するASO対策が必要となります。アプリの機能は変えることなく、言語や日付の表示、数値や通貨をローカライズし、世界中のどこからでも利用できるようにすることが海外に展開する上でとても重要なポイントです。

そして、ASOといって、アプリストア内でよく検索されているキーワードや画像をリサーチして最適化することで、他国でもよく目にしてもらいやすくダウンロードに繋がります。

ローカライズを取り入れて成功した事例

続いては、ローカライズを取り入れて海外へのビジネス展開を成功させた事例をご紹介します。

Netflix

Netflixでは、多言語化と優れたコンテンツやサービスを提供することで世界中の顧客から人気のオンライン映像ストリーミング配信会社となりました。具体的には190カ国以上へ、30カ国語以上の字幕や吹き替えをつけて配信をし、動画視聴に必要なUIや配信アプリのローカライズ、多言語で表示可能なヘルプセンターを設置するなどのサービスを行っています。

その結果、Netflixは世界中の顧客に場所や時間に囚われる事なく、良質なコンテンツやサービスを提供することに成功しました。

Airbnb

言語のローカライズだけでなく、サインアップ方法のローカライズで成功したのがAirbnbです。それは、創業してから瞬く間に220カ国以上へ展開することを可能としました。まず、62カ国以上の言語で利用することができ、対象地域を詳しく知ることのできるコンシェルジュのようなサービスも行いました。

また、多くの利用者がFacebookやGoogleを経由してアカウントを作成する中で、Airbnbは中国向けのローカライズとしてWeiboやWeChatをサインアップ方法として取り入れました。こうして、Airbnbは中国への展開拡大に成功しました。

Samsung

ウェブサイトのローカライズの成功例では、Samsungがあります。Samsungのウェブサイトでは、表示される製品やサービスのカテゴリーが対象国によってローカライズされています。例えば、日本のサイトではGalaxyの携帯が大きく表示されているのに比べて、他国のサイトではテレビや一般的な家電製品が掲載されているといったことです。

対象国の需要や事業領域によって、ローカライズすることで効率的に最適な顧客へ情報を提供することが可能となります。

ローカライズの方法と流れ

ローカライズの流れについて簡単にご紹介します。

1. 市場調査

事業展開したいと考えている地域について入念なリサーチを行います。性別や年齢、職業といったようにターゲットを具体的に絞り、効率的にサービスを提供するための基盤を整えます。

そして、実際にネイティブに話を聞いたり、ネットでも情報を集めてより深くその地域の慣習や文化について知っておくことで、未然にトラブルも防ぐことができます。

2. 翻訳

翻訳業務は、ネイティブスピーカーを加えたチームで入念にチェックすることをお勧めします。日本語で伝えたいことやニュアンスを正確に多言語へ翻訳することでブランドや企業のイメージ向上にも繋がります。

3. ローカライズ

対象地域の価値観に合わせて、文化や慣習、宗教を考慮して最適化していきます。デザインや色、数値の表記や通貨など様々な項目がありますが、「1. 市場調査」で調べた内容に沿って行います。

ここで、より顧客に寄り添った製品やサービスを提供できるかで事業展開の成功に関わってくるでしょう。

参考元:https://sekaika.org/worldreligion/

4. SEO対策

最後にSEO対策(検索エンジンへの最適化)を行います。タイトルや画像などを、顧客がよく検索しているキーワードやトレンドの画像を使用することで、より多くの人に見てもらいやすくなり知ってもらうきっかけにもなります。海外での1からの事業展開の場合、こういった人々の関心や興味を引くようなコンテンツも検討してみるといいでしょう。

まとめ:海外向けビジネスのウェブマーケティングをするならローカライズが必須

ここまでの内容で、海外へのビジネス展開には「ローカライズ」が必要不可欠ということがご理解いただけたでしょうか。しかし、自社でこの全ての業務を行うことやそのクオリティに関して、不安に感じる方もいるかと思います。ローカライズには、専門的な知識や経験が必要となる場合もあるため、やはりそこはプロに任せるということも視野に入れておくことをお勧めします。

この記事を監修した人
Daisuke K
マーケター、CMO
2021年にCMOとしてIGNITEのへの参加を果たした。以前からマーケティング業界での勤務経験を有し、IGNITEでは海外市場向けのマーケティング戦略を展開している。あらゆる国や地域からの、BtoB、BtoC案件を総監し、海外進出を検討する日本国内の企業から、日本への参入を希望する海外企業までのサポートを行っている。
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