アメリカで人気急上昇!抹茶以外の和風スーパーフード5選|海外市場リサーチ|ビジネスサポート

アメリカではここ10年ほど、健康志向の高まりとともに「スーパーフード」と呼ばれる食材が次々と注目を集めています。チアシードやキヌアなどに代表されるように、栄養価が高く、日常に取り入れやすい食材は常に人気の対象となってきました。

その流れの中で、存在感を増しているのが日本発の食材です。抹茶はすでにアメリカで広く知られ、カフェやスムージー、サプリメントにまで使われる定番となっていますが、実は抹茶以外にもアメリカ市場で強い支持を得ている“和風スーパーフード”が数多く存在します。

本ランキングは、アメリカ国内の大手スーパーやAmazon.comでの売れ筋商品、食品業界のトレードレポートにおける輸入データといった複数の指標をもとに作成しました。

本記事では、アメリカで実際に売れている「抹茶以外の和風スーパーフード5選」を紹介します。ヘルスコンシャスな食生活に興味のある方、ユニークな日本文化をもっと知りたい方にとって、新たな発見となるはずです。さあ、アメリカで注目される和の食材たちを一緒に見ていきましょう。

▼ランキング

(市場のトレンドをもとに)※2025年8月19日時点

  1. 海苔
  2. 味噌
  3. 甘酒
  4. 黒ごま
  5. 柚子

1.海苔

アメリカで今や最も広く浸透している和風スーパーフードのひとつが「海苔(Nori)」です。日本では寿司やおにぎりに欠かせない存在ですが、アメリカでは「低カロリーで栄養豊富なスナック」として人気が定着しました。Whole FoodsやTrader Joe’sといった大手スーパーでは、ロースト海苔スナックが定番商品として並び、子どもから大人まで幅広く消費されています。

海苔の魅力はその栄養価にあります。ビタミンA・C、鉄分、カルシウム、そして甲状腺の健康に欠かせないヨウ素を豊富に含み、植物由来で手軽に栄養補給ができる点が高く評価されています。さらに少量でも満腹感を得られるため、ダイエット中の「罪悪感のないおやつ」としても人気です。

寿司ブームも海苔の普及を後押ししました。いまや寿司は高級店に限らず、スーパーマーケットやテイクアウト専門店でも気軽に買える存在となり、「海苔=日本食の象徴」として認知が広がりました。その影響で、家庭でもサラダやスープに加えたり、ピザやパスタにトッピングするなど、アメリカ流のアレンジも増えています。

SNS上でも「#SeaweedSnacks」「#Nori」といったハッシュタグが多く見られ、TikTokでは“ヘルシースナック”として若い世代の間で話題に。ヴィーガンやベジタリアンの食生活にも相性が良く、動物性食品を控える層からも支持されています。

近年ではオーガニック認証や低ナトリウムタイプの商品が売れ筋となり、海苔はかつての「エキゾチックな食材」から「健康的なライフスタイルを象徴する定番食品」へと進化しました。アメリカの食卓に深く根付いた今後も、海苔人気はさらに拡大していくと考えられます。

2.味噌

日本では味噌汁や調味料として日常的に使われる味噌ですが、アメリカではその発酵食品としての健康価値が評価され、ヘルスコンシャスな消費者の間で人気が高まっています。Whole FoodsやTrader Joe’sでは、オーガニック味噌や即席味噌汁のパッケージが販売されており、ヴィーガンやグルテンフリー志向の人々からも支持されています。

味噌の魅力のひとつは、豊富な栄養と発酵食品ならではの効能。大豆を原料とした味噌にはたんぱく質やビタミンB群が含まれ、さらに発酵過程で生成される有益な乳酸菌は腸内環境を整える働きがあります。アメリカでは腸活や免疫力向上を意識する層が増えており、こうした点が味噌人気の背景となっています。また、塩分控えめで旨味が強い点も、料理のアクセントとして重宝される理由です。

近年では味噌を使ったアメリカ流アレンジも広がっています。味噌ラーメンや味噌スープだけでなく、ドレッシングやマリネ、ソースに応用するレシピがSNSで話題になりました。アメリカ市場ではオーガニック認証を受けた味噌や、無添加・低塩タイプの商品が人気です。健康志向の消費者は安心して購入でき、食卓での利用頻度も高まっています。伝統的な日本の調味料が、アメリカではスーパーフードとして新しい価値を持つようになり、発酵食品ブームと相まって今後も需要が伸びることが期待されています。

3.甘酒

日本では古くから夏の栄養補給や冬の温かい飲み物として親しまれてきた甘酒ですが、アメリカではその「自然な甘さ」と「発酵による健康効果」が高く評価され、健康志向の層を中心に人気を集めています。Whole FoodsやSproutsなどのオーガニック系スーパーでは、甘酒ドリンクや甘酒パウダーが販売されており、スムージーやデザートの材料としても注目されています。

甘酒の魅力は、何と言っても「栄養の豊富さ」と「腸内環境への効果」です。米麹から作られる甘酒にはブドウ糖やアミノ酸、ビタミンB群が含まれ、エネルギー補給に最適で、天然の甘味が砂糖に頼らず楽しめます。また、発酵によって生成される酵素や善玉菌が腸内環境を整える作用もあり、アメリカではプロバイオティクスの人気と相まって注目される理由となっています。ヴィーガンやグルテンフリーのライフスタイルとも相性が良く、健康志向の人々にとって魅力的な飲料です。

さらに、甘酒はアメリカ流にアレンジされることも増えています。スムージーに加えたり、ココナッツミルクやフルーツと組み合わせて飲むレシピ、さらにはパンケーキやデザートの甘味料としての活用法などが多く紹介されています。甘酒は単なる日本の伝統飲料から、健康的でおしゃれなライフスタイル飲料として拡大。

アメリカ市場では、オーガニック甘酒や無添加タイプが人気で、冷蔵・常温タイプともに取り扱いが増加しています。甘酒はアメリカ人にとって「日本の発酵食品を気軽に取り入れる入口」としても機能しており、スーパーフードとしての地位を着実に築いています。今後も腸活やプロバイオティクス志向の高まりとともに、甘酒人気はさらに拡大していくと考えられます。

4.黒ごま

日本では和菓子や料理の風味づけに広く使われる黒ごまですが、アメリカではその栄養価の高さと独特の風味が注目され、健康志向の層を中心に人気を伸ばしています。大手スーパーでは、黒ごまペーストや黒ごま入りシリアル、スナックなどさまざまな形態で販売されており、朝食やスムージー、ベーカリー商品に取り入れられることが増えています。

黒ごまの魅力は、その豊富な栄養成分にあります。カルシウムやマグネシウム、鉄分、ビタミンE、抗酸化作用のあるセサミンを含む黒ごまは、骨や血管、肌の健康をサポートするスーパーフードとしてアメリカでも評価。抗酸化作用やアンチエイジング効果に注目が集まり、美容や健康に敏感な層から高い支持を得ています。また、植物由来でグルテンフリーかつヴィーガン対応のため、幅広いライフスタイルに取り入れやすい食材です。

最近では、黒ごまを使ったアメリカ流のアレンジも広がっています。黒ごまペーストをスムージーやヨーグルトに加えたり、パンケーキやマフィン、エナジーバーの材料として使用する例が増加。TikTokやInstagramでは、簡単でおしゃれな黒ごまレシピが人気を集め、若い世代を中心に家庭でも取り入れられるようになっています。

アメリカ市場では、オーガニック黒ごまや無添加タイプのペーストが売れ筋で、健康志向の消費者に選ばれる傾向が強くなっています。黒ごまは、和食文化の一部としてだけでなく、アメリカ人にとって日常的に栄養を補うスーパーフードとして定着しつつあり、今後もその人気はさらに広がっていくでしょう。

5.柚子

アメリカで注目される和風スーパーフード第5位は「柚子」です。日本では調味料やお菓子、飲み物に使われることが多い柚子ですが、アメリカではその爽やかな香りと独特の風味、さらにビタミンCなどの栄養価が評価され、健康志向やグルメ志向の消費者を中心に人気が高まっています。高級スーパーやオーガニック系ストア、オンラインショップでは、柚子果汁や柚子ポン酢、柚子塩、柚子茶などの製品が販売され、アメリカ人の食卓や飲料シーンに取り入れられています。

柚子の魅力のひとつは、風味だけでなく、健康面でも優れていることです。柚子にはビタミンCが豊富に含まれており、免疫力のサポートや美肌効果が期待できます。また、柚子特有の芳香成分にはリラックス効果やストレス軽減効果もあるとされ、アメリカではアロマテラピーやスパ、飲料として取り入れる人も増えています。こうした点が、単なる調味料としてではなく「スーパーフード」として注目される理由になっています。

アメリカでは柚子を使った創作レシピも増えており、サラダやマリネのドレッシング、カクテルやホットドリンク、さらには焼き菓子やスムージーに加えるなど、幅広い使い方が紹介されています。また、アメリカ市場ではオーガニックや無添加タイプの商品が好まれ、柚子果汁や柚子調味料の輸入量も増加傾向。柚子はその爽やかで華やかな香りと、日本ならではの味わいを手軽に楽しめる食材として、アメリカの食文化に少しずつ浸透し、健康や美容への意識とともに今後も人気が拡大していくことが期待されています。

まとめ

アメリカで人気の抹茶以外の和風スーパーフード、5つを紹介しました。1位の海苔は手軽なスナックとして幅広く、2位の味噌は発酵食品として腸活や免疫力サポートに、3位の甘酒は自然な甘みと栄養価で健康志向の人々に、4位の黒ごまは抗酸化作用や栄養価の高さから美容や健康に、5位の柚子は爽やかな香りとビタミンCで食卓や飲料に彩りを加えています。いずれもアメリカ市場で実際に売れ、SNSでも注目されるなど、現地の消費者に支持されている食材です。

伝統的な日本の食材が海外で健康や美味しさの象徴として受け入れられることで、食文化の多様性を広げるとともに、スーパーフードとしての価値も確立しています。これらの和食材を取り入れることで、アメリカの生活に新しい発見と健康的な食習慣をもたらすことができるでしょう。

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この記事を監修した人
Erika S
コンテンツクリエイター
日本のサブカルチャーのローカライズを得意とするJA/ENバイリンガル・コンテンツクリエイター。
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