英語でのプレスリリース作成する際のポイントとは?
グローバル化が進む現代では、企業が世界中へ効果的に情報を発信するために英語でのプレスリリース作成が不可欠となっています。英語は、国際ビジネスの共通言語であり、英語で発信することでより多くの人々にリーチできます。
しかし、単なる日本語の翻訳では十分な効果が出ない場合や文化的背景や価値観の違いも考慮する必要があります。
そこで今回の記事では、海外市場に向けて効果的な情報発信が可能となるプレスリリースの重要性や必要性、作成するにあたってのポイントについて解説していきます。
英語でプレスリリースを作成する重要性について
プレスリリースは、企業の商品やサービスを広く知ってもらうための重要な手段です。そこで、まずはプレスリリースを英語で作成することの重要性についてご紹介します。
プレスリリースとは
プレスリリースとは、企業や団体が新製品・サービスの発表や重要なニュースをテレビや新聞、雑誌、ウェブメディアなどのマスメディアに向けて公式に発表する文書のことです。報道関係者向けに書かれた1〜3ページ程度の簡潔な文書で企業の信頼性を高め、認知度向上や情報発信を目的としています。広告とは異なり、無料で行うこともできるため、費用対効果の高いPR活動の一環として活用されます。
参考元:プレスリリースとは? | 共同通信PRワイヤーの汐留PR塾
プレスリリースの重要性とは
プレスリリースは、企業の最新情報をメディアに届け、広く一般に伝える重要な機会です。企業による適切な発信により、ブランドの信頼性や専門性を高めイメージ向上に繋がります。また、新製品やサービス発表時の効果的な広報ツールとしても活用でき、普段あまりリーチすることができない潜在顧客への訴求力があります。
このように戦略的なプレスリリースの活用は、企業の情報発信やマーケティング、そして検索エンジン対策などのさまざまな側面で重要な役割を果たします。
英語でプレスリリースを作成する必要性とは
さて、そんな重要な役割を持つプレスリリースですが、なぜ英語での作成も必要と言われているのでしょうか。このセクションでは、その理由について詳しくご紹介します。
グローバルな影響力と市場拡大
英語は国際ビジネスの共通言語であり、日本語のみに比べて世界中の多くの人に届けることができます。実際に、2023年は約15億人もの人が英語を話せるというデータも出ており、日本語話者数と比較してもはるかに多くの人にリーチができます。
参考元:世界で最も話されている言語ランキング 2023年 | Statista
そのため、英語でプレスリリースを作成することで世界中に企業の認知度を高めることができ、海外進出の機会を広げるチャンスだと言えるでしょう。
国際メディアのカバレッジ
新聞のThe TimesやBBC(英国放送協会)など多くの国際ニュースメディアが英語を使用して情報を発信しています。そのため、英語でプレスリリースを作成することで、これらのメディアに取り上げられる可能性が高まり、企業のニュースがグローバルに報道されやすくなります。
その結果、日本での二次利用時の話題性も高まるでしょう。このように英語でのプレスリリース作成は、国際的な認知度向上とメディア露出の拡大に繋がる重要な施策と言えます。
【The Times】
参考元:The Times & The Sunday Times Homepage
【BBC(英国放送協会)】
参考元:BBC Home
プレスリリース作成における日本語と英語の場合の相違点
日本語と英語でプレスリリースを作成する際には、文化的な表現やニュアンス、フォーマット、言語構造の違いなどに注意が必要です。
具体的に日本語では、「〜です。」「〜ます。」のような敬語や謙譲語を多用して冗長な表現が一般的ですが、英語では簡潔かつ「〜だ。」のようにダイレクトな表現が求められます。こうした適切な言語とスタイルでプレスリリースを作成することが重要となります。
プレスリリースの基本構成
効果的なプレスリリースを作成するには、基本構成を理解することが不可欠です。まず、簡潔で印象的なタイトルを付けることで、読者の注目を引きつけます。そして、リード文では5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を意識して内容を明確に伝えます。
本文では、企業の詳細情報を提供し、信憑性の高い引用コメントを活用することで信頼性と説得力を高めることができます。最後に企業情報を発信し、読者に企業について詳しく知ってもらう機会を提供します。
この基本構成を踏まえることで、効果的なプレスリリースを作成し、企業の情報発信力を高めることができるでしょう。
英語でのプレスリリース作成する際のポイント
上記で述べたプレスリリースの基本構成をもとに、それらを英語で作成するにはどういったポイントがあるのでしょうか。具体的には、文章に欠かせない起承転結や結論を先に述べて簡潔な文章にする、またターゲット国に合わせた表記にしたり、ネイティブチェックを行ってニュアンスなどの誤訳がないかを確認するなどさまざまです。
ここからは、そんな英語でプレスリリースを作成するポイントについて解説していきます。
結起承転のある文章で5W1Hを意識する
プレスリリースでは、結起承転のある文章構成を心がけ、5W1H(誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように)を明確に伝えることが大切です。例えば、「先週木曜日、企業が新商品をオンラインストアと一部小売店でリリースした。マーケティングチームが、SNSやメール広告を活用して宣伝する。市場シェア拡大と顧客満足度向上を目指す。」といった簡潔な文章でも、正確で完全な情報提供が可能になります。
また、こうした読みやすさから読み手の理解を促進し、情報の優先順位付けや探索や確認が容易になります。これは、プレスリリースなどの情報発信において重要な手法となっています。
結論は先に述べる
英語のプレスリリースでは、結論を先に述べることが一般的です。重要な情報を冒頭で伝えることで、読者の関心を引き付けることができます。
長文を読む場合に「A社は再利用可能な素材を使用しており、持続可能な生活を促進することを目指して環境に配慮した新製品エコフレンドリーボトルを発表しました。」と結論が後に来るのに対して、「A社は新製品のエコフレンドリーボトルが発売を開始、環境に配慮した生活をサポートしています。」といったように簡潔に結論を紹介した方がわかりやすく、その後の興味が湧きます。
こうした同じような文章でも細かな意識をするだけでも、読み手の関心を惹きつけることができます。
明確で簡潔な文章を心がける
英語でのプレスリリースは、明確で簡潔な文章を心がけましょう。これには、読み手にとっても理解しやすく、印象に残るような表現を使うことがとても重要となります。
印象付けのために、メディアフックといったメディアや読者の興味を引きつけるための要素を含めるのも戦略の1つです。具体的には、下記の図にあるようなクリスマスやお正月にそった季節性のある話題やその土地ならではの地域性に富んだ内容、とてもユニークで滅多に目撃できないような希少性に長けた情報などがあります。
こうしたメディアフックを活用すると、興味深い話題に関しては情報の拡散力の強化や他者との差別化に繋がるなどのメリットがあります。
表記ミスに注意する
翻訳する場合には誤字脱字だけでなく、ローマ字表記などの表記ミスにも注意が必要です。自社のターゲットに合わせて、アメリカ英語かイギリス英語かなどのローカライズを行い、統一感を図りましょう。例えば、日本語でも「センター(真ん中)」というカタカナがありますが、アメリカ英語では「center」と表記します。
しかし、イギリス英語ではスペルが変わって「centre」のように表記します。このように、同じ英語でも国や地域によって変化する場合があるため注意しましょう。
ターゲット国に合わせたフォーマットを使用する
配信先の国に合わせたフォーマットでプレスリリースを作成することが大切です。各国のメディアが求めるスタイルに合わせることで、採用率が高まります。
新聞を例に挙げると、アメリカの新聞は短い記事やリスト形式を好み傾向にあり、ダイナミックで直接的な表現を用いて書かれています。なかには、写真やグラフィックを積極的に活用し、政治報道では対立や論争を強調する記事が多くあります。
【アメリカのプレスリリースのサンプル】
参考元:28 Press Release Templates to Use for Your Next Promotion
一方、イギリスの新聞は長文の記事や詳細な情報を提供し、フォーマルで洗練された言語を用いて書かれている傾向にあります。写真は補助的な役割を果たし、政治報道では穏健なスタイルを好まれます。
【イギリスのプレスリリースのサンプル】
参考元:Writing Press Releases
こうした各国の文化や読者のニーズの違いを考慮して作成する必要があります。
ネイティブチェックを行う
英語でのプレスリリースは、現地の人が読んでも違和感のない自然な翻訳を心がけることが大切です。日本語では、敬語や謙譲語といったような種類がありますが、英語には単語に「お」「ご」をつける代わりに丁寧な表現を使用したりします。また、アメリカのメディアでは比較的カジュアルな文章で書かれているものも多くあります。そんな中で、日本語のように「お客様」を「Honorable customer」と表現してしまうと逆に違和感を与えてしまいます。なので、この場合は一般的な「Customer」を使用するのが正しいとされます。こうした誤訳や誤解を防ぐためにも、ネイティブスピーカーによるチェックを行い、品質の高いプレスリリースを作成しましょう。
発信地と配信日を明確にする
プレスリリースの冒頭には、発信地と配信日を明示することが重要です。これにより、情報の信憑性が高まります。また、それらが明確になることで情報源と発信時期が明らかになり、情報の新鮮さも伝わります。多くのメディアは、同じ情報を同時に入手できるため、報道の公平性が保たれます。
その他にも、企業にとっては情報開示のタイミングを厳密に管理する情報管理の一環でもあります。プレスリリースの信頼性と公平性を高め、情報管理の一助となるため、冒頭に記載することを忘れないようにしましょう。
参考元:Best Press Release Examples [Organized by Type] | PRLab
責任者のコメントを入れる
海外向けのプレスリリースでは、CEOや開発責任者のコメントを含めることが一般的です。企業のリーダーシップやメッセージを明確に伝えることで、信頼性が向上します。実際に、企業のトップが主題にどれだけ関与・協力しているかなどが感じられる方が、読み手も興味や期待を感じやすいと言えるでしょう。
また、お問合せなどにも対応ができるように担当者の名前や連絡先などの記載することをおすすめします。
ポイントを理解したうえで英語のプレスリリースを発信しましょう
グローバル市場への情報発信には、英語でのプレスリリースは欠かせないものとなっています。言語の違いを理解した上で、プレスリリースの基本構成とメディアフックなどのポイントを押さえることが重要です。
作成には、なるべく5W1Hを意識した簡潔な文章を心がけ、ターゲット国に適したフォーマットを用いて行います。また、誤訳や違和感のある文章を防ぐために、ネイティブチェックを行い、細部にも気を配ることでより効果的なプレスリリースを作成することができます。
しかし、こうした的確なプレスリリースの作成には時間もコストもかかってしまうため、可能であれば専門家に相談したり、プロに依頼することも検討すると良いでしょう。
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