【2025年12月最新版】Instagramアップデート リール動画のアルゴリズム調整機能について

2025年12月、Meta社よりInstagramのユーザー体験を根底から変える可能性のある重要なアップデートが発表されました。これまでの「おすすめされるがまま」だったリール動画が、「ユーザー自身がAIを活用してコントロールする」形へと進化します。

この変更は、単にユーザーが便利になるだけでなく、企業アカウントがどのようにコンテンツを届けるべきかというマーケティング戦略にも大きな影響を与えると考えられています。

本記事では、この新機能の概要とメリット・デメリット、そして海外展開を目指す企業が知っておくべきポイントについて詳しく解説します。

アルゴリズム調整機能の概要

これまでのリール動画(Reels)は、視聴履歴や操作履歴に基づき、Instagramのアルゴリズムによって動画がユーザーへ自動的に表示されていました。しかし今回のアップデートにより、ユーザーは自分自身で表示させるリールをカスタマイズすることができます。つまり各々に合うパーソナライズされたリール動画のみを視聴できるようになるということです。

この機能はアメリカからスタートします。そのため日本ユーザーのアカウントに反映されるまでは少し時間を要する可能性があります。その間Instagram運用者として対応できること、すべきこととしては、「自社がターゲットとするユーザーがどのようなトピックに関心を持っているか」を分析し、AIに正しくカテゴリ認識されるよう、アカウント運用、コンテンツ作成などについて見直す必要があると言えるでしょう。

新機能追加に至った理由

ショート動画の普及により、アルゴリズムによるユーザーに表示されるレコメンド(おすすめコンテンツ)の偏りは世界的な課題となっています。

「一度視聴したジャンルの投稿ばかりが表示される」「興味・関心の変化が反映されにくい」といった不満が高まる中、Instagramはその解決策として、ユーザー自身がアルゴリズムをリセット・調整できる仕組みを導入した、という理由が今回の新機能追加に至った背景となります。

アルゴリズム調整機能の使い方

日本ではまだこの機能は開始されていませんが、どのように使用することができるのか、ご紹介します。

1. 新機能はリール視聴画面から確認することができます。リール視聴中に、右上のアイコン(ハートが付いた2本の線)が表示されるため、その部分をタップしてください。

引用元:New Way to Control Your Instagram Reels Algorithm

2. これをタップすると「Your Algorithm(あなたのアルゴリズム)」という画面が表示されます。こちらの画面から、Instagramが認識している自分自身の興味・関心のジャンルを確認したり、表示を増やしたい(または減らしたい)トピックを指定して、おすすめ表示を調整することができます。

引用元:New Way to Control Your Instagram Reels Algorithm

アルゴリズム調整機能 ユーザー視点でのメリット・デメリット

この変更により、ユーザーの行動がどう変わるかを知ることは、マーケティングを行う上で非常に重要です。ここではユーザー視点での、アルゴリズム調整機能のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

まずメリットとして挙げられるのは、自身の興味関心に合わせてフィードを主体的にコントロールできる点です。「見たくない」と感じるジャンルを確実に排除することで、興味のない動画が流れ続けるストレスから解放されます。

さらに、ユーザーの関心は流動的ですが、例えば「先週まではキャンプ動画に熱中していたが、今は料理動画が見たい」といった短期的な気分の変化も、即座にアルゴリズムへ反映させることが可能です。

また、なぜその動画が表示されたのかというロジックが可視化されるため、結果的にユーザーは満足感を感じながら、Instagramを利用できるようになります。

デメリット・懸念点

一方で、デメリットや懸念点も無視できません。

ユーザーが自身の好みを厳密に指定しすぎると、予期せぬ新しいジャンルや未知のブランドと巡り合う「偶然の出会い」の機会が減少してしまう可能性があります。加えて、この最適化は完全に自動で行われるわけではなく、ユーザー自身がある程度能動的に設定操作を行う必要があるため、その手間を負担に感じるケースも想定されます。

海外マーケティング・企業アカウントへの影響

ここが最も重要なポイントです。ユーザーが「見たいもの」を細かく選別できるようになることは、企業にとって「選ばれるコンテンツ」と「排除されるコンテンツ」の二極化が進むことを意味します。

ターゲットへの到達精度が上がる(チャンス)

ユーザーが「このジャンルが見たい」と明示的に設定してくれるため、特定のニッチや専門性を持ったアカウントにとっては、質の高い(興味関心の高い)フォロワーに動画が届きやすくなります。 これまでのように「なんとなくバズる」ことを狙うのではなく、ターゲット層の興味関心カテゴリに正確に分類されるコンテンツ作りが重要になります。

「曖昧な運用」は淘汰される(リスク)

一方で、ターゲット設定が曖昧なアカウントや、宣伝色が強すぎて「面白くない」と判断されたアカウントは、ユーザーの手によって「減らしたいトピック」として設定されるリスクがあります。一度「減らしたい」に分類されると、そのユーザーへの再リーチは非常に困難になります。

つまり、中途半端な運用は、逆効果になる可能性が高いです。 しかし、逆に言えば、小手先のテクニックではなく、真剣にユーザーと向き合う企業やアカウントだけが、正しく評価されるようになる、と言えるでしょう。

Instagram運用者が今やるべきこと

まず最も重要なのは、アカウントの専門性を明確にすることです。

AIが「このアカウントはどのジャンルなのか」を迷わず判断できるよう、プロフィールから投稿内容まで一貫性を持たせ、正しくカテゴリ認識される土台を整える必要があります。

そのうえで、単なる再生数にとらわれるのではなく、「保存」や「シェア」といった質の高いエンゲージメントを意識してください。ユーザーに「あとで見返したい」「誰かに共有したい」と思ってもらえる有益なコンテンツこそが、アルゴリズム上の評価を高めるポイントとなります。

また、特に海外向けの運用では、日本と機能実装のタイミングが異なるケースも多いため、アルゴリズムの変化には常に目を向け、最新情報を継続的にキャッチアップしていくようにしましょう。

アルゴリズムを理解したSNS運用を行うならIGNITE

今回のアップデートは、Instagramが「受動的なメディア」から、ユーザーが主体的に選ぶ「能動的なメディア」へと進化する過程だと言えます。

海外向けマーケティングにおいて、この変化は「本当に価値のあるコンテンツを届ければ、確実にターゲットに届く」という追い風にもなります。

弊社では、最新のアルゴリズム解析に基づいた海外向けSNS運用代行を行っております。「自社の投稿が海外のターゲットにどう届いているか不安」「アルゴリズムの変化に対応した戦略を立てたい」という企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

無料相談を申し込む

サービス詳細を見る

対応サービス
この記事を監修した人
Moeko M
コンテンツマネージャー
ライティング、SEO、SNS運用などコンテンツに関連するあらゆることを統括。英語コンテンツも対応。
【2025年12月最新版】Instagramアップデート リール動画のアルゴリズム調整機能について
公開日:
2025-12-26
更新日:
2025-12-26
‍Instagramのトライアルリールとは?メリットや投稿方法を解説
公開日:
2025-12-26
更新日:
2025-12-26
機械翻訳では海外SEOにならない!ネイティブ翻訳の重要性と活用方法
公開日:
2025-12-26
更新日:
2025-12-26
インバウンド集客を成功させるSNS運用戦略
公開日:
2025-12-22
更新日:
2025-12-22
CONTACT & DOCUMENT

お問い合わせ・会社資料

商談中のイメージ画像
CONTACT

お問い合わせ

海外ウェブマーケティングに関することはお気軽にご相談ください。
また、お見積もりの依頼も可能です。

IGNITE会社資料のイメージ画像
DOCUMENT

会社資料ダウンロード

株式会社IGNITEの詳しいサービス内容や、事業強みなどをわかりやすくご紹介します。

Magazine

メールマガジン登録

海外マーケティングに関するノウハウをメルマガで配信いたします

メルマガ登録を受け付けました。
Oops! Something went wrong while submitting the form.