【プロが教える】パンフレット翻訳の費用相場と失敗しない5つのコツ

海外向けに会社案内や製品パンフレットを作成する際、「とりあえず日本語を英語に置き換えればいい」と考えがえてしまいがちです。しかし、パンフレットなどの翻訳は表現の質やレイアウトの完成度によって、海外企業や現地顧客からの信頼度は大きく変わります。この記事では、パンフレット翻訳が重要な理由やよくあるトラブル例、翻訳失敗を防ぐポイントまで、詳しく解説します。

会社案内・パンフレットの翻訳が重要な理由

会社案内やパンフレットは、海外市場において「企業の第一印象」を決める需要なツールです。

海外向け資料は「翻訳=信頼」に直結する

Webサイトとは違い、海外向けの資料は展示会や商談、営業活動で直接手渡される機会も多く、その場で内容が見られます。

文章表現そのものが企業の姿勢として受け取られるため、翻訳の品質が低いと、

「細部まで配慮できていない会社」

「海外への対応が不十分な企業」

などのマイナスな印象を与えてしまう可能性があるのです。

反対に、自然な翻訳で内容が伝わりやすく、現地の文化に配慮された翻訳は、企業の信頼性やブランド価値を高める役割を果たします。海外向けの資料では単なる翻訳ではなく、「伝わる表現」や「違和感のない言葉選び」が不可欠になります。

Web翻訳とパンフレット翻訳は別物

Webサイトの翻訳と同じ感覚でパンフレットの翻訳を考えるのは危険です。Webサイト翻訳は後からでも修正しやすく、レイアウト変更の自由度も高い一方で、パンフレットは紙媒体やPDF形式で完成形が決まっています。

文字量の増減やフォントへの対応など、レイアウト修正も含めた前提での翻訳でなければ、トラブルが起こりやすくなります。

また、パンフレットではキャッチコピーや見出しの訴求力がより重要になるため、直訳よりも意図をくみ取った表現が求められるのも特徴です。Web翻訳とパンフレット翻訳は、必要なスキルや進行方法が異なる点を理解しておきましょう。

制作会社で見られるパンフレット翻訳のトラブル例と解決策

パンフレットの翻訳では、ちょっとした認識のズレによってさまざまなトラブルが発生します。ここでは、制作現場で見られる代表的なトラブルと解決策を解説します。

例① 直訳で意味は合っているが「違和感」が強い

パンフレットの翻訳において最も多いトラブルが、文法的には正しいものの、ネイティブから見ると不自然な表現になってしまうケースです。

日本語特有の言い回しや曖昧な表現をそのまま訳すと、海外では意図が正確に伝わらないことがあります。

特に、会社案内などの資料では高品質・安心・丁寧などの抽象的な表現が使用されるため、日本語では問題なくても、英語にすると説得力に欠けてしまうのです。

このようなトラブルを防ぐには、単なる翻訳ではなく、現地視点でのネイティブチェックを取り入れることが重要です。ターゲット市場に合わせた言葉選びによって、自然で意図も伝わる表現に仕上がります。

例② フォントの未対応による文字化け・表示崩れ

翻訳自体に問題がない場合でも、フォントが対応していないために、文字化けや表示崩れが起こるケースも珍しくありません。

特に多言語に翻訳する際は、使用フォントが翻訳したい言語に対応していないことが原因で記号や文字が正しく表示されないことがあります。

納品直前に発覚することも多いため、翻訳前に対応するフォントや使用言語を確認しておくことで、納期遅れや再入稿のリスクを軽減できます。

例③ DTPを考慮しない進行によるレイアウト崩れ

翻訳後に想定よりも文字量が大幅に増え、レイアウトが崩れてしまう事象もよく起こりがちなトラブルの典型です。

日本語と英語では文字数や行の長さが異なるため、翻訳後の文章が想定よりも長くなることは珍しくありません。

翻訳のみを先行させず、最終レイアウトを想定しておくことで、文字量のコントロールが可能になります。

DTP(Desktop Publishing)とは

DTPとは、Adobe IllustratorやInDesignなどの専用ソフトを使用して、印刷物やPDFのレイアウトを設計・調整する工程を指します。

パンフレットの翻訳では、翻訳文の差し替えだけではなく、行間やフォントサイズまで考慮が必要です。

DTPの知識がない状態で翻訳作業を進めると、完成度に大きな差が出てくるため注意しましょう。

パンフレット翻訳の費用・料金相場はいくら?

パンフレット翻訳にかかる費用は、「翻訳のみ」か「翻訳+DTP」かによって大きく異なります。また、言語や専門性によっても相場は変動するため、あくまで目安として参考にしてください。

翻訳のみの場合の費用相場

翻訳のみの場合、英語への翻訳の一般的な相場は1文字あたり20~30円が目安です。専門性の高い内容の場合は、さらに単価が上がることもあります。ただし、翻訳のみを依頼すると、後々DTPの工程が必要になり、結果的にコストが増えるケースも少なくありません。

翻訳+DTPの場合の相場

翻訳とDTPをセットで依頼する場合は、ページ単価やプロジェクト単位で見積もりを取るのが一般的です。数ページの会社案内などであれば、5万円~数十万円が目安でしょう。一見すると高く感じるかもしれませんが、修正工数や将来的なトラブル回避を考えると、結果的にコストパフォーマンスの高い選択肢になることも往々にしてあります。

パンフレット翻訳で失敗しない5つのコツ

ここでは、会社案内やパンフレットの翻訳を成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。

1. 翻訳前に「最終レイアウト」を想定する

翻訳作業に入る前に、完成形のレイアウトを明確にしておきましょう。英語をはじめとする多言語と日本語では、文字数や行の長さ、改行の位置が変わります。そのため、最終レイアウトを考慮せず日本語原稿を基準に翻訳を進めると、文字が入りきらずレイアウトの大幅な修正が必要になってしまう点に注意が必要です。

あらかじめ各見出しに入る文字数や本文の行数などの制約を共有しておくことで、結果的に無駄な修正や再レイアウトを減らし、全体の進行がスムーズになります。

2. 翻訳とDTPを分断しない

翻訳とDTPを別々の工程で管理・進行すると、情報が不足しやすく、トラブルの原因になります。

例えば、翻訳者側が文章として正しい翻訳を行っていても、DTP側では文字が多すぎて入らない、バランスが不自然などの問題が起こるケースです。こうしたズレが積み重なると、修正のやり取りが増え、納期遅延やコスト増加につながります。

翻訳とDTPを一体で管理する体制であれば、双方でバランスを取りながら最適な形で翻訳作業を勧めることができます。翻訳とDTPを1つの制作工程として捉えることが大切です。

3. ネイティブチェックは必須で行う

パンフレットは、企業やブランドの公式資料です。海外の取引先や顧客が直接目を通すため、ネイティブによるチェックを省略するのは大きなリスクになります。

機械翻訳や非ネイティブによる翻訳では、微妙な違和感を残ることがありますが、ネイティブチェックを行うことで自然な言い回しへの修正が可能です。

文化的な配慮や業界に合った資料としての完成度を高めるためにも、ネイティブチェックは必須の工程です。

4. 対応フォント・文字量を事前に確認する

使用フォントの未対応による文字化けや表示崩れを防ぐためにも、フォントの対応範囲を事前把握しておくことが重要です。特に、英語以外の多言語へ翻訳する場合や、記号・特殊文字を含む場合は念入りに確認しておきましょう。

5. 制作実績のある会社に依頼する

パンフレットの翻訳は、翻訳スキルだけでなくDTPや翻訳プロジェクト全体の進行管理、海外向け表現の知見が求められる分野です。

制作実績のある会社であれば、過去の事例をもとにトラブルが起きやすい場面や事前に確認すべきことがわかっているため、スムーズな作業が期待できます。

海外向けのパンフレット翻訳や制作経験が豊富な会社では、単なる翻訳だけでなく、現地で伝わる表現や構成の提案までサポートしてくれるケースもあります。実績や対応範囲を確認したうえで依頼先を選びましょう。

当ブログでは、海外市場へのビジネス展開をサポートしてくれる会社の選び方についても詳しく解説しています。

現地の文化的背景を理解したうえで翻訳やコンテンツ制作を行う「ローカライズ」については、翻訳とローカライズの重要性海外ビジネスを成功させるためのローカライズのポイントローカライズによる海外進出の成功事例も併せてご覧ください。

パンフレット・カタログ翻訳を翻訳会社に依頼するメリットと選び方

会社案内やパンフレット、カタログなどの翻訳を実績あるプロに依頼するメリットや、最適な会社を選ぶためにチェックしておきたいポイントを解説します。

プロに依頼するメリット

資料の翻訳をプロに依頼する最大のメリットは、翻訳・DTP・ネイティブチェックまで一貫して任せられる点です。

自社内ですべて対応する場合、翻訳者・デザイナー・ネイティブチェック担当者との調整に時間がかかり、翻訳の品質とスピードの両立が難しくなってしまいます。

翻訳会社に依頼することで、工程全体を見据えた進行管理が可能になり、トラブルを防ぐと同時にクオリティも確保できます。

IGNITEでは、海外市場を前提とした日本企業の資料翻訳をはじめ、ローカライズからDTPまで一括対応しています。パンフレット翻訳にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

依頼先を選ぶ際のポイント

翻訳の依頼先を検討する際は、以下のポイントをチェックしながら複数の会社を比較することで、自社に合ったサポート会社が見つかるでしょう。

  • 海外向け制作の実績があるか
  • 翻訳とDTPを一体で対応できるか
  • ネイティブチェック体制が整っているか
  • 対応言語・業界の専門性があるか
  • 見積もり内容が明確で、追加費用の条件が分かりやすいか

パンフレット翻訳に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、パンフレットの多言語への翻訳に関して、よくある質問に回答します。

Q. パンフレット翻訳に機械翻訳を使っても問題はない?

機械による翻訳は、コスト削減や下訳としては有効ですが、そのままパンフレットに採用するにはおすすめできません。品質を重視する場合は、必ず人の手によるチェックや修正を行いましょう。

詳しくは、カタログや資料の翻訳を機械翻訳だけで終わらせてはいけない理由機械翻訳では海外SEOにならない理由翻訳業務の際に気をつけるべきポイントについて解説した記事も参考にしてください。

Q. InDesignデータがなくても翻訳を依頼できる?

InDesignのデータがなくても翻訳を依頼できるケースはありますが、DTP作業をする際にレイアウトを作り直す必要があるため、時間とコストがかかります。

元データを用意しておくことで、スムーズかつコストを押さえながら翻訳を進めることができます。

Q. パンフレット翻訳の納期はどれくらいかかる?

翻訳する内容やページ、対応言語にも寄りますが、翻訳+DTPで3日~1週間程度が一般的です。修正や確認する時間も考慮し、余裕を持ったスケジュールを設定しましょう。

まとめ

会社案内やパンフレットやカタログの翻訳は、単なる翻訳にとどまらず、企業の信頼性やブランドの価値を左右する重要なプロセスです。翻訳にかかる費用の相場やよくあるトラブルを事前に把握しておき、制作工程の全体を見据えた対応を行うことで、海外市場においても通用する、高品質な資料作成ができるでしょう。

当ブログを運営するIGNITEでは、パンフレットや各資料の翻訳をはじめ、SEO対応やコンテンツ制作など、海外進出を目指す日本企業のマーケティング施策をフルサポートしています。丁寧なヒアリングを行い、御社に最適な戦略をご提案しますので、海外へのビジネス展開を検討している企業の方はぜひお気軽にご相談ください。

この記事を監修した人
Erika S
コンテンツクリエイター
日本のサブカルチャーのローカライズを得意とするJA/ENバイリンガル・コンテンツクリエイター。
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