米国家庭の8割が導入!? 2025 年スマートホーム家電ランキング

アメリカでは、スマートホーム機器の普及が日本以上に進んでおり、実は家庭の約8割が何らかのスマート家電を導入しています。スマートテレビやスピーカー、セキュリティカメラなど、日常生活で当たり前のように使われているスマートデバイスがたくさんあり、家庭のデジタル化は加速する一方です。便利さや省エネ効果だけでなく、防犯や健康管理といった目的でもスマート家電の人気は年々高まっています。
本記事では、最新データをもとに米国家庭で人気のスマートホーム家電TOP10をランキング形式で紹介します。今回は、Statista(2023)の調査をもとに各デバイスの最新普及率を個別に調べランキング化。各機器の普及率や特徴も踏まえ、アメリカのスマート家電市場のトレンドについても解説していきます。どのようなスマート家電の、どのような機能がアメリカ人の間で人気なのでしょうか?日本との違いは何なのでしょうか?
▼アメリカで人気のスマート家電TOP10(普及率)
※2025年12月時点
- スマートテレビ 58%
- セキュリティカメラ 50%
- スマート照明 38%
- スマートスピーカー 36%
- スマートドアベル 35%
- スマートプラグ 28%
- ロボット掃除機 22%
- スマートサーモスタット 17%
- スマートロック 15%
- スマート冷蔵庫 14%
1. スマートテレビ

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
アメリカで最も普及しているスマート家電はスマートテレビです。こちらは動画配信サービス閲覧を前提に設計されており、Netflix、YouTube、Disney+、Amazon Prime Videoなど複数のサービスを一元管理できるのが特徴。音声操作で番組検索や再生ができ、AIが視聴履歴を学習しておすすめコンテンツを自動提案する機能も一般的です。
さらに米国では、スマートテレビをスマートホームの「司令塔」として使う家庭も多く、照明やスピーカー、セキュリティ機器と連携させる使い方が定着しています。日本でもスマートテレビは普及していますが、ここまで多機能かつ家庭全体と連動させる使い方は、まだ限定的といえるでしょう。
2. セキュリティカメラ

出典:SafeHome.orgより2025 Home Security Market Report
米国家庭の約半数が導入しているセキュリティカメラは、防犯だけでなく日常管理ツールとして活用されています。動体検知や人物識別により、不審者や訪問者を自動でスマホに通知。夜間でも赤外線カメラで鮮明に撮影でき、映像をクラウドに自動保存。玄関前や庭、ガレージなど屋外設置が一般的で、配達物の盗難防止や留守中の見守り目的でも使われています。アメリカでは「自分の家は自分で守る」という意識が強く、複数台設置が当たり前になっています。
3. スマート照明

出典:TechKVのSmart Home Statistics 2025: Growth, Gaps, & Gains
スマート照明は、スマホや音声で明るさ・色温度・カラーを自在に調整できる照明です。時間帯に合わせて自動点灯・消灯したり、映画鑑賞やリラックス用などシーン別に設定できるのが特徴。外出先からでも遠隔操作できるため、防犯目的での活用も増えています。
アメリカでは屋内だけでなく、庭やガレージ、玄関周りにもスマート照明を導入する家庭が多く、家全体を一体的に演出する使い方が主流です。日本ではまだ室内中心の利用が多く、住空間の広さや住宅構造の違いが使われ方に表れています。
4. スマートスピーカー

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
日常生活をアシストするスマートスピーカー。音楽再生やニュース確認だけでなく、照明・テレビ・エアコン・プラグなどを声だけで操作可能。「おはよう」と話しかけるだけで、照明点灯や天気案内が同時に行われる使い方も一般的です。
アメリカでは各部屋に1台ずつ設置する家庭もあり、家庭内の標準インターフェースとして定着しています。一方、日本では単体利用が中心で、家全体を音声で制御する段階にはまだ差があるのが現状です。
5. スマートドアベル

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
ドアベル型のスマートカメラは、来訪者をリアルタイムで確認・会話でき、録画も可能。配達物の受け取りや不審者の確認、防犯アラームとの連携まで対応。動体検知でスマホ通知、顔認識で家族や友人は通知オフにもできるため、外出中でも安心。LEDライト付きモデルなら夜間でも鮮明に映像確認でき、防犯・利便性ともに家庭の安全を強力にサポートします。インターホン文化の日本とは異なるため、スマートドアベルはアメリカならではの市場といえます。
6. スマートプラグ

出典:GlobeNewswireのSmart Plug Market Size to Reach USD 14.52 Billion by 2032
スマートプラグは、コンセントに差すだけで既存家電をスマート化できる手軽なデバイスです。電源のオン・オフをスマホや音声で操作でき、タイマー設定や消費電力の管理も可能。コーヒーメーカーや照明、扇風機など幅広い家電に使われています。
アメリカでは複数のプラグを組み合わせ、家全体の電力管理や自動化を行う家庭も多いのが特徴。日本ではまだ単体利用が中心ですが、導入のしやすさから今後伸びる分野といえます。
7. ロボット掃除機

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
こちらはルンバなど日本でも鉄板のスマート家電。ロボット掃除機は、自動で部屋をマッピングし家具を避けながら効率的に掃除を行います。スマホでスケジュール管理ができ、外出中に掃除を完了させることも可能。最新モデルではゴミ収集まで自動化され、手間を大幅に削減します。アメリカの住宅はフローリングが多く、広い空間を一気に掃除できるため相性が良いのが特徴。日本では部屋ごとの利用が多く、住宅構造の違いが使われ方に影響しています。
8. スマートサーモスタット

スマートサーモスタットは冷暖房を自動制御し、快適さと省エネを両立するデバイスです。生活パターンを学習し、在宅・外出に応じて温度を自動調整。スマホから遠隔操作も可能です。一軒家が多く冷暖房コストが高いアメリカでは、節電効果が導入の大きな理由。日本では住宅構造や設備の違いから普及は限定的ですが、エネルギー管理の観点では注目度が高まっています。
9. スマートロック

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
スマートロックは、鍵を使わずスマホや暗証番号、指紋で施錠・解錠できるデバイスです。遠隔操作で施錠状況を確認でき、家族やゲストに一時的なアクセス権を付与することも可能。米国では戸建て住宅を中心に普及が進み、宅配対応や短期滞在者向けの管理にも活用されています。日本ではまだあまりなじみのないデバイスですが、アメリカの防犯意識の高さが普及率に影響しています。
10. スマート冷蔵庫

出典:NEW YORK POSTのMore than 8 in 10 American homes now contain smart tech: survey
スマート冷蔵庫は、内部カメラで食材を確認し、スマホで在庫管理や買い物リスト作成ができる高機能家電です。レシピ提案や音声操作、家族間メモ機能を備えるモデルもあります。大型冷蔵庫が主流のアメリカでは、家族全体の食生活を支える「キッチンの司令塔」として活用。日本ではサイズや価格の面で普及は限定的ですが、最先端のスマート家電として注目されています。
まとめ
本ランキングから見えてくるのは、アメリカではスマート家電が「一部の先進的な家庭のもの」ではなく、すでに生活インフラとして定着している点です。スマートテレビやスピーカーのようなエンタメ系だけでなく、セキュリティカメラやドアベル、サーモスタットといった防犯・省エネ系デバイスの普及率が高いのも特徴。一軒家が多く、敷地や設備を前提にしたスマート化が進むアメリカに対し、日本は住宅環境や利用シーンが異なります。しかし、利便性や自動化という本質的な価値は共通しており、米国の事例は今後の日本のスマートホーム普及を考える上で大きなヒントになるといえるでしょう。
海外市場の調査でしたら、弊社IGNITEにお任せください。海外マーケティングに特化したプロフェッショナル・チームが、市場調査はもちろん、翻訳・ローカライズ、コンテンツ制作から、海外向け広告運用まで、総括的なサービスをお届けします。日本企業の海外進出を後押しする専門会社として、お客様の事業を多角的にサポート。まずはお気軽にご相談ください!
メールマガジン登録
海外マーケティングに関するノウハウをメルマガで配信いたします






.png)
.png)
.png)



