【2025年版】環境にも人にもやさしい選択|アメリカのサステナブル食品ブランド10選

環境問題への意識が高まり、食の選択にもサステナビリティを求める声が年々強まっているアメリカ。フェアトレードやオーガニックの認証を取得した食品ブランドは、単なる健康志向にとどまらず、地球環境・生産者支援・動物福祉など広範な倫理的課題にもアプローチしている点で、現代の消費者から大きな支持を集めています。こうしたブランドの多くは、地元の小規模農家との直接取引を通じて公正な価格を保証したり、農薬・合成肥料に依存しない栽培方法を採用することで、環境負荷の少ない食品供給の仕組みづくりに貢献しています。

この記事では、アメリカ国内で特に注目を集めているフェアトレード&オーガニック認証済みのサステナブル食品ブランドを10社厳選し、その特徴やこだわり、実際の取り組みについてご紹介します。ヴィーガン食品から乳製品、シリアルやスナックまで、多様なジャンルから選ばれたこれらのブランドは、「安心して食べられる」ことに加え、「社会的にも意義のある選択」としての価値を提供。

未来の地球を守るために、日々の買い物の中でどのような選択ができるのか。そのヒントとなるブランドをチェックしてみましょう。

▼アメリカのサステナブル食品ブランドTOP10

(市場のトレンドをもとに)

  1. Equal Exchange
  2. Numi Organic Tea
  3. Organic Valley
  4. Eden Foods
  5. Amy’s Kitchen
  6. Good Catch Foods
  7. One Degree Organic Foods
  8. Maple Hill Creamery
  9. Nature’s Path
  10. Dr. Bronner’s Organic Virgin Coconut Oil

1. Equal Exchange

出典:Equal Exchangeの公式ウェブサイト

Equal Exchangeは1986年に設立された、アメリカにおけるフェアトレードムーブメントの先駆け的存在です。コーヒーやチョコレート、紅茶などを中心に、フェアトレードかつオーガニック認証を受けた高品質な食品を提供しています。

特徴的なのは、労働者が経営に関与する「ワーカーズ・コープ(協同組合)」という運営形態を採っていること。生産者との対等なパートナーシップや価格の透明性を重視しており、エシカル消費を真剣に考える消費者から高い信頼を得ています。

2. Numi Organic Tea

出典:Numi Organic Teaの公式ウェブサイト

Numiはカリフォルニア州オークランドを拠点にするオーガニックティーブランドで、茶葉のフェアトレード認証とともに、パッケージまで環境配慮された製品づくりが評価されています。使用する茶葉は100%天然由来、香料・着色料は一切不使用。

さらに、プラスチックフリーのティーバッグや堆肥化可能な包装材の導入など、徹底したサステナビリティが魅力です。ブランド全体で「人と地球にやさしい一杯」を届ける姿勢が、多くの愛飲者の支持を集めています。

3. Organic Valley

出典:Organic Valleyの公式ウェブサイト

Organic Valleyは、全米の小規模有機農家が協力して運営する協同組合ブランドです。乳製品や卵、肉などの生鮮食品を中心に、USDAオーガニック認証を取得した製品を幅広く展開しています。

農場は全て100%オーガニック飼料を使用し、動物福祉にも配慮した環境で飼育。農薬不使用や遺伝子組換え作物不使用を徹底し、子どもから大人まで安心して選べるブランドとして人気です。地域経済の活性化と地球環境の保全を両立したビジネスモデルが高く評価されています。

4. Eden Foods

出典:Eden Foodsの公式ウェブサイト

Eden Foodsはアメリカで最も歴史ある独立系オーガニック食品メーカーの一つで、1969年に設立されました。日本の味噌や醤油、玄米や豆類などの自然食品を中心に扱い、厳格な有機認証とトレーサビリティを確保しています。缶詰にはBPA(ビスフェノールA)を使用せず、環境負荷の低い製造工程にもこだわっています。

また、動物性原料を一切使用しない製品も多く、ベジタリアンやヴィーガン層にも人気。健康志向とエコ意識の高い消費者から強く支持されています。

5. Amy’s Kitchen

出典:Amy’s Kitchenの公式ウェブサイト

Amy’s Kitchenは冷凍食品の分野で名を馳せる、家族経営のオーガニック食品メーカーです。1990年代からヴィーガンやグルテンフリーといった特定の食事制限に対応した商品を展開し、すべてにUSDAオーガニック認証を取得。保存料や人工香料は一切使わず、原材料にもフェアトレード認証素材を積極的に採用しています。

また、同社はBコーポレーション認証を取得。Bコーポレーション認証とは、米国の非営利団体B Labが運営する国際的な認証制度で、社会・環境・ガバナンスなどの面で高い基準を満たした企業だけが与えられるものです。環境保護・地域支援・従業員の福祉など、包括的なサステナブル経営が評価されています。

6. Good Catch Foods

出典:Good Catch Foodsの公式ウェブサイト

Good Catchは、海の持続可能性に配慮した植物由来の“シーフード代替品”を提供する革新的ブランドです。ツナやクラブケーキなどの魚介製品に似た味や食感を、豆類・海藻・野菜などを使用して再現。全商品が非遺伝子組み換え(Non-GMO)・動物性不使用で、海洋資源への負荷を最小限に抑えることを目的としています。

サステナブル・フィッシングの代替として注目されており、気候変動に配慮した次世代のフードソリューションとして世界的に注目されています。

7. One Degree Organic Foods

出典:One Degree Organic Foodsの公式ウェブサイト

One Degree Organic Foodsは、オーガニック認証だけでなく「完全なトレーサビリティ」にこだわるブランドです。自社製品に使われているすべての原材料の生産者情報をQRコードで開示しており、消費者がどこで誰が作ったのかを確認できる透明性の高いシステムが話題となっています。

主力商品はオーツやシリアル、パンケーキミックスなどの穀物製品で、すべて植物性かつグリホサート不使用。家族の健康を守りたい層から熱い支持を集めています。

8. Maple Hill Creamery

出典:Maple Hill Creameryの公式ウェブサイト

Maple Hill Creameryは「100%グラスフェッド(牧草飼育)」をコンセプトにしたオーガニック乳製品ブランドで、ニューヨーク州の小規模農家たちによって運営されています。放牧型の酪農を実践し、牛への抗生物質・ホルモン剤不使用を徹底。

製品はすべてUSDAオーガニック認証付きで、ヨーグルトやミルクなどの自然な風味が特徴です。また、再生型農業の導入によって土壌改良や炭素吸収にも取り組んでおり、サステナビリティの観点でも高く評価されています。

9. Nature’s Path

出典:Nature’s Pathの公式ウェブサイト

Nature’s Pathは、1985年創業のオーガニックシリアルとグラノーラのパイオニア的存在です。すべての製品がUSDAオーガニック認証とNon-GMO認証を取得しており、ヴィーガンやグルテンフリーオプションも豊富。

さらに、自社工場ではゼロ・ウェイスト(廃棄ゼロ)を目指す取り組みを展開しており、環境負荷の最小化に注力しています。美味しさと栄養、そして持続可能性を両立させた食品づくりで、多くの家庭に安心を届けています。

10. Dr. Bronner’s Organic Virgin Coconut Oil

出典:Dr. Bronner’s Organic Virgin Coconut Oilの公式ウェブサイト

Dr. Bronner’sは多機能石鹸で有名ですが、食品部門として展開するココナッツオイルも注目の逸品です。フィリピンとスリランカの農家と直接提携し、フェアトレードとUSDAオーガニックの両認証を取得したヴァージンココナッツオイルを生産。低温圧搾による高品質なオイルは、料理や美容用途にも使用可能です。

同社は収益の一部を労働者支援や地域開発に還元するなど、単なる商品提供にとどまらない包括的なサステナブルビジョンを体現しています。

まとめ

今回ご紹介した10のブランドは、いずれもフェアトレードとオーガニック認証を軸に、サステナビリティを本質から追求している企業ばかりです。大量生産・大量消費では得られない、環境にも人にもやさしい食品が、今やアメリカのスーパーマーケットやオンライン市場で主流となりつつあります。小さな選択の積み重ねが、大きな社会的変化を生む可能性を秘めているからこそ、「どこから来たのか」「誰が作ったのか」「どんな思いが込められているのか」に注目することが、消費者としての責任にもつながります。日本にいながらこれらのブランドに触れることも十分可能。毎日の食卓を、よりフェアで持続可能なものにしていくための第一歩として、ぜひ今日からサステナブルな食品選びを始めてみてはいかがでしょうか。弊社IGNITEでは、こうした海外をターゲットしたビジネスのお助けを行っています。海外マーケティングに特化したプロフェッショナル・チームが、市場調査はもちろん、翻訳・ローカライズコンテンツ制作から、海外向け広告運用まで、総括的なサービスをお届けします。日本企業の海外進出を後押しする専門会社として、お客様の事業を多角的にサポート。まずはお気軽にご相談ください!

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この記事を監修した人
Erika S
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日本のサブカルチャーのローカライズを得意とするJA/ENバイリンガル・コンテンツクリエイター。
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