自慢のワンちゃんもおしゃれに！アメリカで人気の犬用ウェアブランド8選

近年アメリカでは、犬は単なるペットではなく「家族の一員」として扱われる存在に。ライフスタイルのあらゆる場面でその価値観が反映されるようになっています。その象徴のひとつが、犬用ウェア市場の急成長です。防寒や雨対策といった実用性はもちろん、ファッション性やブランドストーリー、さらにはサステナビリティまで重視されるようになり、犬用ウェアは“消耗品”から“自己表現の一部”へと進化しています。

アメリカでは、アウトドア文化の浸透やSNSの影響により、「おしゃれで機能的な犬服」へのニーズが高まっています。寒冷地向けの高機能ジャケット、都会的なデザインのアパレル、イベントや記念日に着せたくなるデザイン性の高いウェアなど、用途やシーンに応じた多様なブランドが登場。InstagramやTikTokでは、犬専用アカウントがインフルエンサー化し、犬用ウェアブランドがトレンドを生み出す存在にもなっています。

また、オーガニック素材やリサイクル素材を使ったエコ志向のブランド、体型・犬種ごとのフィット感にこだわった設計など、“犬の快適さ”を最優先に考えるブランドが支持されている点もアメリカ市場の特徴です。飼い主自身のファッションや価値観とリンクさせてブランドを選ぶケースも多く、犬用ウェアはライフスタイル全体を映し出すアイテムになりつつあります。

本記事では、そんなアメリカ市場で特に人気・注目度の高い8つの犬用ウェアブランドを厳選して紹介します。ぜひご覧ください。

▼ランキング

（市場のトレンドをもとに）※2025年12月13日時点

1. Ruffwear
2. Spark Paws
3. Maxbone
4. Canine Styles
5. Harry Barker
6. Little Beast
7. Mozy & Co.
8. Simply2 Pet Products

1.Ruffwear

出典：Ruffwear公式サイト

Ruffwearは、アメリカのアウトドア文化を象徴する高機能ドッグウェアブランドとして圧倒的な信頼を集めています。登山、キャンプ、トレイルランニング、雪山ハイクなど、人間と同じアクティビティを犬と一緒に楽しむ文化が根付くアメリカにおいて、「犬の安全と快適さを守るギア」として高く評価されています。防寒ジャケットやレインコートは、防水性・防風性・耐久性に優れ、動きを妨げない立体的なパターン設計が特徴です。

Ruffwearの強みは、見た目よりもまず機能性を最優先している点にあります。摩耗しやすい部分の補強、体温調整を考慮した素材選び、ハーネス一体型の設計など、細部までアウトドア仕様になっています。そして実際にプロのドッグトレーナーやレスキュー犬の現場でも使用されるほどの信頼性があります。一方で、カラーリングやデザインも洗練されており、「いかにも作業着」にならない点も人気の理由です。

ファッション性より実用性を重視する飼い主、アクティブな大型犬・中型犬を飼っている家庭に特に支持されており、「犬用ウェア＝Ruffwear」と言われるほど、アメリカ市場では定番ブランドとして確固たる地位を築いています。

2.Spark Paws

出典：Spark Paws公式サイト

Spark Pawsは、犬用ウェアに人間のストリートファッションを持ち込んだDTCブランドとして急成長しています。フーディー、スウェット、ダウンベストなど、まるで人間用アパレルのような品ぞろえやデザインが特徴で、SNS時代の飼い主の感覚に強く刺さっています。

このブランドが支持される理由は、「犬も飼い主と同じファッション感覚で楽しみたい」という価値観を的確に捉えているところにあります。飼い主と犬がおそろいで着られるマッチングアイテムは、InstagramやTikTokで拡散されやすく、ブランドの認知拡大にも大きく貢献しています。

一方で、見た目重視に偏らないのもSpark Pawsの強みです。伸縮性のある素材、裏起毛による保温性、軽量設計など、着心地への配慮も徹底されています。サイズ展開も幅広く、小型犬から大型犬まで対応可能で、実用性とファッション性を両立しています。

都市部での散歩、ドッグカフェ、写真撮影など「見せるシーン」を意識する飼い主にとって、Spark Pawsは最適な選択肢となっています。

3.Maxbone

出典：Maxbone公式サイト

Maxboneはロサンゼルス発のラグジュアリードッグブランドで、犬用ウェアを“ライフスタイルアイテム”として昇華させた存在です。ミニマルで洗練されたデザイン、落ち着いたカラーリング、上質な素材感は、VogueやThe Zoe Reportなどのファッションメディアでも高く評価されています。

このブランドの特徴は、ウェア単体ではなく、首輪・リード・ベッド・おもちゃまで含めたトータルコーディネートが可能な点。犬用品でありながら、インテリアや飼い主のファッションと自然に調和する設計は、「犬も生活空間の一部」という価値観を体現しています。

価格帯は高めですが、縫製や素材のクオリティが高く、長く使える点も支持される理由。着脱のしやすさやフィット感にも配慮されており、単なる見た目重視のラグジュアリーではありません。

都会的で美意識の高い飼い主、デザイン性を重視する層にとって、Maxboneは“犬のためのハイエンドブランド”として確固たる地位を築いています。

4.Canine Styles

出典：Canine Styles公式サイト

Canine Stylesはニューヨーク発の老舗ドッグウェアブランドで、20年以上にわたりアメリカ市場で支持され続けています。特に寒冷地向けのコートやセーター、防寒ウェアに強みを持ち、実用性と都会的デザインのバランスが取れた製品が特徴です。

このブランドの大きな強みは、サイズ展開とフィット感へのこだわりです。犬種や体型の違いを考慮した設計により、「サイズが合わない」「動きにくい」といった犬服の悩みを解消。実店舗でのフィッティング経験が、製品開発にしっかり反映されています。

デザインは比較的ベーシックで、流行に左右されにくい点も評価されています。派手さはありませんが、毎シーズン安心して選べる信頼感があり、初めて本格的な犬用ウェアを購入する飼い主にもおすすめされるブランドです。

5.Harry Barker

出典：Harry Barker公式サイト

Harry Barkerは、クラシックで落ち着いたデザインを得意とするブランドです。ストライプやチェック、ニュートラルカラーを基調としたウェアは、人間のトラッドファッションを思わせ、年齢層の高い飼い主やナチュラル志向の家庭から支持されています。

このブランドの特徴は、サステナビリティへの意識の高さです。オーガニックコットンやリサイクル素材を積極的に使用し、環境配慮型のものづくりを行っています。犬用ウェアだけでなく、ベッドやアクセサリーも展開し、生活全体を通してブランド世界観を楽しめます。

派手さはないものの、写真映えと実用性のバランスが良く、ギフト用途としても人気。長く使える上質な犬用品を探している飼い主にとって、信頼できる選択肢です。

6.Little Beast

出典：Little Beast公式サイト

Little Beastは、アメリカのドッグファッション市場において「遊び心」と「自己表現」を前面に打ち出したブランドです。シンプルで機能性重視の犬服が多い中、Little Beastはあえて大胆なカラーリングやポップな柄、ユニークなモチーフを採用し、犬そのものをファッションアイコンとして扱う姿勢を明確にしています。SNSとの相性が非常に良く、InstagramやTikTokではLittle Beastの服を着た犬の投稿が数多くシェアされています。

このブランドが支持される理由は、「実用性」よりも「楽しさ」を重視する明確なスタンスにあります。季節ごと、テーマごとに展開されるコレクションは、まるで人間のファッションブランドのようで、飼い主がコーディネートを考える時間そのものを楽しめる設計です。イベントや記念日、ドッグパーティー、写真撮影といった“特別なシーン”で選ばれることが多く、日常着とは明確に役割が分かれています。

一方で、犬への負担が大きくならないよう、軽量素材や着脱しやすい構造を採用している点も見逃せません。機能性は最低限に抑えつつも、犬が動きやすい設計になっており、「おしゃれだけど着せにくい」という不満を感じにくい作りになっています。犬の個性を引き立てたい、写真映えやファッション性を重視したい飼い主にとって、Little Beastは欠かせない存在です。

7.Mozy & Co.

出典：Mozy & Co.公式インスタグラム

Mozy & Co.は、派手なデザインやトレンド性よりも、「毎日着せられる快適さ」を最優先にしたドッグウェアブランドです。アメリカでは、犬用ウェアに対して「かわいいけれど犬が嫌がる」「着せるのが大変」という声も少なくありません。Mozy & Co.はそうした不満に正面から向き合い、“犬目線の服”を作ることに特化しています。

このブランドの最大の特徴は、柔らかい素材選びと締め付けの少ない設計。首回りや胴回りにストレスがかからないよう工夫されており、服を着ることに慣れていない犬でも比較的受け入れやすい作りになっています。そのため、部屋着や短時間の散歩、冷房対策といった日常シーンで使われることが多く、「気づいたらずっとこれを着せている」という飼い主の声も見られます。

デザインはシンプルで、落ち着いた色合いが中心。主張しすぎないため、犬種や毛色を選ばず合わせやすい点も評価されています。価格帯も比較的手頃で、初めて犬服を購入する飼い主や、洗い替え用として複数枚持ちたい人にも向いています。WeDogyなどのランキングで評価されているのも、こうした“継続的に使われる実用性”が理由です。

8.Simply2 Pet Products

出典：Simply2 Pet Products公式サイト

Simply2 Pet Productsは、アメリカの犬用ウェア市場において「ベーシックで失敗しにくい選択肢」として支持されているブランドです。ファッション性やラグジュアリー性を前面に出すのではなく、季節ごとに必要な基本アイテムを安定した品質で提供することに注力しています。そのため、派手な話題性はないものの、ECサイトや量販チャネルで常に一定の需要を保っています。

ラインナップは、防寒セーター、軽量ジャケット、シンプルなトップスなど、日常使いを想定したものが中心。デザインは控えめで、どんな犬種・体型にも合わせやすく、「とりあえず1着持っておきたい服」として選ばれることが多いのが特徴です。サイズ展開も比較的幅広く、多頭飼いの家庭にも使いやすいブランドと言えるでしょう。

価格と品質のバランスが良い点も大きな強みです。高級ブランドほどの素材感やデザイン性はありませんが、日常使いには十分な耐久性があり、洗濯を繰り返しても扱いやすい作りになっています。Amazonなどで安定した売れ行きを維持している背景には、「特別感よりも実用性を重視する層」の確かな支持があります。犬服を“生活必需品”として考える飼い主にとって、安心して選べる定番ブランドです。

まとめ

アメリカで人気を集める犬用ウェアブランドを見ていくと、単なる“かわいい服”ではなく、犬と飼い主のライフスタイルそのものを支える存在へと進化していることがよく分かります。

アメリカ市場では、「犬は家族の一員」という考え方が定着しており、犬用ウェアにも快適性・安全性・耐久性が強く求められます。その一方で、飼い主自身の価値観や美意識を反映できるファッション性やブランドストーリーも重視されるようになりました。これは、犬用ウェアが防寒や汚れ防止といった実用目的を超え、“飼い主と犬の関係性を表現するアイテム”として位置づけられていることを意味します。

今回紹介したブランドは、そうした多様なニーズにそれぞれ異なる角度から応えてきた存在です。アクティブな犬には機能性重視のウェアを、都会的な暮らしにはデザイン性の高いアイテムを、そして日常生活にはストレスの少ない快適な服を選ぶことで、犬用ウェア選びは、飼い主のライフスタイルを見つめ直す行為とも言えるでしょう。

アメリカの犬用ウェア市場は今後も成長が続くと予想されており、機能性とファッション性の両立、サステナブル素材の採用、犬種・体型に合わせた設計など、さらなる進化が期待されます。もし海外をターゲットしたビジネスをお考えであれば、弊社IGNITEにご相談ください。海外マーケティングに特化したプロフェッショナル・チームが、市場調査はもちろん、翻訳・ローカライズ、コンテンツ制作、海外向け広告運用など、総括的なサービスをお届け。日本企業の海外進出を後押しする専門会社として、多角的なサポートをさせていただきます。