Instagramでは、リールやストーリーズだけでなく、通常のフィード投稿(写真)にも音楽を設定できる機能があるのをご存知でしょうか。
静止画に楽曲を組み合わせることで、写真の持つ雰囲気を何倍にも引き立て、視覚情報だけでは伝えきれない魅力を聴覚からもアプローチできます。本記事では、その設定方法からメリットまでを詳しく解説します。
1. 機能の概要
この機能を利用すると、一枚だけの画像投稿はもちろん、複数枚を組み合わせたカルーセル投稿に対しても、Instagramの豊富なライブラリから選んだ楽曲を最大90秒間設定することが可能です。
具体的な挙動としては、ユーザーがタイムラインでその投稿を表示した瞬間に音楽が再生される仕組みになっています(ただし、視聴者側でアプリをミュート設定にしている場合は除きます)。
また、設定した楽曲の情報は、投稿のヘッダー部分であるユーザーネームのすぐ下に「曲名」と「アーティスト名」として表示されるため、視聴者はどの楽曲が使われているかをすぐに確認することができます。
2. 音楽を設定する3つのメリット
フィード投稿に音楽を添えるというひと手間は、単なる「演出」の枠を超え、アカウントの成長やブランディングに直結する重要な意味を持ちます。ここでは、その効果を3つの視点から深掘りします。

世界観の強化(ムード作りとブランディング)
写真は視覚情報のみですが、そこに聴覚情報が加わることで、投稿の表現力は劇的に向上します。写真だけでは伝えきれない「その場の空気感」や「感情」を、音楽が補完してくれるからです。
例えば、静かなカフェの写真にゆったりとしたジャズを重ねれば「大人なリラックス空間」を、海辺の写真に波音に近いチルアウトな曲を合わせれば「開放的な心地よさ」を、よりリアルに疑似体験してもらえます。また、投稿ごとに似たジャンルの音楽を使用し続けることで、「このアカウントといえばこの雰囲気」という音によるブランディングが確立され、フォロワーの記憶に残りやすくなる効果も期待できます。
滞在時間の延長(アルゴリズムへの好影響)
近年のInstagramでは、ユーザーがどれだけ長くその投稿に留まったかという「滞在時間」が、投稿の良し悪しを判断する重要な指標となっています。音楽を設定すると、ユーザーは無意識に「曲のサビを聴きたい」「どんな曲か確認したい」という心理が働き、スクロールの手を止める傾向があります。
特に複数枚の写真を載せる「カルーセル投稿」との相性は抜群です。音楽がBGMとして流れることで、雑誌をめくるようにリズムよく次のページへとスワイプを促すことができ、結果として投稿の閲覧時間が伸びます。これによりInstagramのアルゴリズムから「質の高い投稿」と評価されやすくなり、発見タブへの露出など、さらなる拡散につながる好循環が生まれます。
検索・発見タブからの流入(第2のハッシュタグ)
音楽機能は、既存のフォロワー以外にリーチするための「新規開拓ツール」としても機能します。投稿に設定された曲名はリンクになっており、タップすると「その楽曲を使用している投稿一覧ページ(オーディオページ)」へ遷移します。
これは、ハッシュタグ検索と同じような役割を果たします。特に、現在流行している「トレンド楽曲」を使用すると、その曲のオーディオページを閲覧している多くのユーザーの目に留まる可能性が高まります。音楽をきっかけにあなたの投稿が発見され、そこからプロフィールへのアクセスや新規フォローに繋がるケースも少なくありません。つまり、選曲そのものが、新たなファンを獲得するための入り口となるのです。
3. デメリットと注意点
便利な機能である一方で、導入前に知っておくべき制限やリスクについても触れておきましょう。
まず注意したいのが、ビジネスアカウントにおける楽曲の制限です。企業やクリエイターが「ビジネスアカウント」を利用している場合、著作権の都合上、商用利用が許可された「サウンドコレクション」しか選択できないケースが多々あります。そのため、流行のJ-POPや洋楽のヒット曲など、使いたい楽曲が候補に出てこない可能性があることをあらかじめ理解しておく必要があります。
また、閲覧ユーザーの視聴環境への配慮も大切です。多くの場合はデフォルトでミュート設定になっていますが、ユーザーの設定次第では、フィードをスクロールした瞬間に突然音が流れ出すことがあります。静かな場所や電車内などで見ている人を驚かせないよう、必要に応じてキャプションで「音が出ます」と一言添えるなどの気遣いがあると親切です。
さらに、保存に関する仕様にも注意が必要です。アプリ上では音楽付きで再生されますが、その投稿を自分のスマートフォンに保存(ダウンロード)しようとすると、音楽データは自動的に削除され、画像のみが保存されてしまいます。リール動画のように、音楽とセットの動画ファイルとして手元に残すことはできない点も覚えておきましょう。
4. 設定方法(ステップバイステップ)
設定は非常に簡単です。投稿の最後の画面で行います。
- 投稿の作成を開始 通常通り、ホーム画面の「+」ボタンから投稿する写真(または複数枚)を選び、「次へ」をタップします。

- 編集・フィルター(任意) 画像の加工を行い、「次へ」をタップします。

- キャプション入力画面で音楽を追加 キャプション(文章)を入力する画面に、「音楽を追加」という項目があるのでタップします。

- 楽曲の選択
検索バーで曲名やアーティスト名を探すか、「おすすめ」から選び、使いたい曲をタップします。

- 再生箇所の調整
画面下の波形をスライドさせ、曲の「サビ」や「盛り上がる部分」など、使いたい箇所(クリップ)を指定します。

曲の長さ(5秒〜90秒)を調整し、「完了」をタップします。

- シェア 最後に「シェア」をタップして投稿完了です。

5. 活用のアドバイス
より効果的に使うためのポイントです。
- 歌詞と画像をリンクさせる: 歌詞の内容と写真のシチュエーションが合っていると、エモさ(感情的な深み)が増し、共感を得やすくなります。
- カルーセル投稿との相性: ストーリー性のある複数枚投稿の場合、音楽があることで映画のワンシーンのように見せることができます。
音楽が見つからない場合
もし「使いたいJ-POPや有名曲が出てこない」という場合は、アカウントのカテゴリ設定が影響しています。
プロフィール編集の「カテゴリ」を「起業家」や「ブログ」などに変更すると一般楽曲が使えるようになるケースがありますが、企業公式アカウントの場合はコンプライアンス上、商用利用可能な「Facebookサウンドコレクション」内の楽曲を使用することを強く推奨します。
6. まとめ
Instagramのフィード投稿に音楽を設定することは、写真そのものの魅力を引き立て、フォロワーの心を掴むための、もっとも手軽で効果的な方法のひとつです。
視覚情報に加えて音楽という要素を取り入れることで、投稿の世界観やストーリーをより立体的に伝えることができます。
また、楽曲検索から投稿が見つかる可能性が広がるほか、滞在時間の増加によってアルゴリズム上の評価が高まるなど、露出面でのメリットも期待できます。設定も難しくなく、特別な動画編集アプリを使わなくても、普段の投稿フローの中で数タップするだけで完了します。
「投稿の印象をもう一段引き上げたい」「写真だけでは物足りない」と感じたときは、ぜひ音楽設定を活用してみてください。
もし「どんな音楽を選べばいいかわからない」「ブランドトーンに合った演出ができているか不安」「アルゴリズムを意識した運用をしたい」
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